清水川明於

清水川 明於（しみずがわ あきお）の生涯と業績

清水川 明於（しみずがわ あきお）、本名・鉾浦 光男（ほこうら みつお）は、1925年8月13日に兵庫県明石市に生まれました。彼は1940年に大相撲に入門し、追手風部屋に所属しました。相撲界に足を踏み入れてから、彼は多くの試合でその才能を発揮し、長いキャリアを築きました。

早期のキャリア

14歳で角界に入った彼は、1940年5月場所にて初土俵を踏みました。師匠・清水川元吉のもとで成長した明於は、戦争による兵役を経て、1947年6月には十両昇進を果たします。そして、同年11月場所では新入幕という華々しいデビューを飾りました。

幕内での躍進

明於は、その後も順調に成績を伸ばし、1950年9月場所には優勝した横綱・照國から金星を奪いました。これは、彼の実力を証明する重要な瞬間であり、翌年の1951年1月には小結に昇進します。また、1953年3月場所では、横綱・東富士、千代ノ山、大関・吉葉山を相手に11勝を記録し、殊勲賞を獲得しました。

特徴的な取り口

彼の特徴として、四股の美しさが挙げられます。彼は、両足を支えなしに一直線に伸ばす姿勢が模範とされ、技術の高さが称賛されました。また、師匠から受け継いだ上手投げも彼の得意技であり、相撲界での人気を支える一因にもなりました。しかし、追手風部屋は同系統の力士が少なかったため、対戦相手の面で不利が影響し、関脇昇進には至らなかったとの声もあります。

現役から引退まで

それでも、彼は1958年9月場所での引退まで10年以上にわたり、幕内で活躍し続けました。最後の1月場所では、7勝8敗と惜しくも負け越しましたが、横綱2人を倒すという偉業を成し遂げました。これによって、彼の功績はさらなる注目を集めました。

引退後の活動

引退後、明於は年寄・間垣を名乗り、一時的に間垣部屋を運営しましたが、関取を出すことはできず、最終的には伊勢ヶ濱部屋に所属しました。彼は頭脳明晰で、取り口の分析や解説を行い、相撲解説者としても評判を得ました。しかし、1977年に審判委員に就任するも、健康問題により僅か2場所で辞任しました。

最期の時

1979年、彼は初場所中に木戸番として倒れ、入院を余儀なくされます。最終的には、肝硬変により1979年2月5日に東京都狛江市の病院で53歳の若さでこの世を去りました。

主な成績

通算成績は336勝328敗、勝率は0.506を記録しました。幕内成績は284勝297敗、こちらも勝率は0.489で、三役では3場所在位しました。殊勲賞として1953年3月場所で1回、敢闘賞は1952年5月と1956年1月でそれぞれ2回受賞しました。

彼の功績は今でも多くの人々に記憶されており、相撲界に多大な影響を与えました。

もう一度検索