清水隆次

清水 隆次（しみず たかじ）

清水 隆次は1896年12月31日に福岡県京都郡犀川町（現在のみやこ町）に生まれ、1978年6月22日に亡くなるまで日本の武道界で多大な影響を与えた武道家である。彼は神道夢想流杖術の免許皆伝者であり、全日本剣道連盟においては杖道範士九段の称号を持ち、警視庁では杖道名誉師範を務めた。

経歴

清水は、青年時代から武道に打ち込み、旧福岡藩白石範次郎のもとで神道夢想流杖術、一心流鎖鎌術、一達流捕縄術を学び、すべての流派で免許皆伝を受けた。1927年、警視庁弥生祭奉納武術大会で神道夢想流杖術の演武を行い、そのパフォーマンスは大変な評判を呼んだ。

1931年、彼は上京し、警視庁の武道講師として才能を発揮することとなる。同年、嘉納治五郎の推薦を受けて、東京にある講道館で杖術の指導を行った。また、大日本武徳会からは捕縄術の精錬証を授与された。

1933年には警視庁特別警備隊が発足し、その訓練において警杖術の指導を担当した。その後の1935年には、大日本武徳会より杖術教士号を得て、その地位を確立していった。

戦後の活動

太平洋戦争後、清水は警察大学校の逮捕術教範制定の委員として活動し、1955年には全日本杖道連盟を設立した。1956年には同連盟を全日本剣道連盟に加盟させ、連盟は解散することとなった。1960年には、全日本剣道連盟から杖道範士号を授与された。

1964年に東京オリンピックのデモンストレーションで杖道を演武し、国内外での認知度を高める役割を果たした。1968年には、全日本剣道連盟杖道制定の委員に加わり、1970年には杖道九段を授与されるとともに、勲六等単光旭日章を受章した。

清水が免許皆伝を許可した弟子たち

清水隆次が授与した神道夢想流の免許皆伝者には、濱地光一、中島浅吉、黒田市太郎、米野光太郎、廣井常次、神之田常盛、西岡常夫、濱地康剛など、数多くの優れた武道家が含まれている。彼らは清水の教えを受け継ぎ、それぞれのフィールドで活躍している。

総括

清水隆次の武道に対する情熱と指導力は、日本の武道界において特筆すべきものであり、彼の功績は後世にわたっても語り継がれていくことでしょう。彼の生涯にわたる努力と成果は、多くの武道家への道しるべとなり、今なお影響を与え続けています。

もう一度検索