渋川西バイパス

渋川西バイパス

渋川西バイパスは、地域高規格道路である上信自動車道の一部を構成する国道17号のバイパス道路です。群馬県渋川市中村を起点とし、同市金井に至る全長約5kmの区間を結びます。このバイパスは、渋川市内の交通円滑化、地域間の連携強化を目的としており、現在、鋭意整備が進められています。

概要

起点の渋川市中村から石原までの区間は、すでに4車線で開通しており、交通の便に大きく貢献しています。石原から入沢にかけては、既存の県道や市道を編入する形で整備が進められる予定です。入沢から終点の金井までは、現在事業が進められており、2025年度の開通が目標とされています。

この道路は元々、県道渋川東吾妻線のバイパスとして計画されたもので、2004年3月30日に上信自動車道の区間として指定されました。将来的には国道に昇格する予定です。2017年現在、起点から石原交差点までの約1kmの区間（上信自動車道の構成道路に指定された後に高崎河川国道事務所によって2013年12月に暫定2車線から4車線へと拡幅された区間）のみが国道17号として扱われています。

旧道は渋川市道に降格しており（旧道のうち、群馬県道33号渋川松井田線の重複区間は同県道の単独区間）、県道の起点は中村交差点で変わりませんが、旧道は渋川バイパスの中村三差路交差点（実際は五差路）まで国道と重複していました。中村三差路から渋川駅前・渋川新町・渋川四つ角を経由する経路でした。

上信自動車道は、当区間のみ国の直轄事業となったことから、起点で接続している国道17号の支線扱いとなっています（上信自動車道の他のバイパスが属する国道353号・国道145号は群馬県管理路線。ただし、国道145号八ッ場バイパスは八ッ場ダム付け替え道路のひとつとして国主導で建設）。そのような経緯により渋川西バイパスは国道17号所属ではあるものの上信道の一部として吾妻地域方面へと直結される計画であり、本バイパスから国道17号現道（新潟方面）への合流ルートは計画されていません。

路線データ

起点：群馬県渋川市中村（中村交差点）
終点：群馬県渋川市金井（金井IC）
延長：5.0km
現道拡幅区間：0.9km
現道活用区間（県道）：1.2km
現道活用区間（市道）：1.0km
バイパス区間：1.9km
規格：第3種第2級
設計速度：60km/h
道路幅員
一般部：15.5m - 27.0m
車線幅員：3.25m
車線数：4車線

歴史

2004年度：事業化
2010年7月：都市計画決定（バイパス区間）
2013年度：バイパス部用地着手
2013年12月12日：現道拡幅区間4車線化
2017年度：バイパス部工事着手

路線状況

2021年現在、上信自動車道・国道17号渋川西バイパスとして開通しているのは、起点の中村交差点から石原交差点までの区間です。ただし、当該区間が国道17号として記載されているのは国土地理院の地図程度で、現地の標識や一般的な地図では県道35号渋川東吾妻線のままとなっていることが多いです。

起点（中村交差点） - 石原交差点：暫定2車線で整備されていた群馬県道35号渋川東吾妻線のJR上越線を越える跨線橋区間を4車線化し、国道17号に編入。
石原交差点 - 藤ノ木東交差点：渋川東吾妻線（4車線化済）を現道活用区間として編入予定。
藤ノ木東交差点 - 入沢交差点：渋川市道「市役所通り」を現道活用区間として編入予定。
入沢交差点 - 金井インターチェンジ：新規整備区間。2025年度開通目標。金井ICで金井バイパスと立体交差で直結。

地理

交差する道路

国道17号渋川バイパス
群馬県道25号高崎渋川線
渋川市道市役所通り線、群馬県道35号渋川東吾妻線
群馬県道33号渋川松井田線（立体交差予定）
群馬県道35号渋川東吾妻線（立体交差予定）
国道353号金井バイパスと接続予定

接続するバイパスの位置関係

（渋川方面）国道17号渋川西バイパス - 国道353号金井バイパス（吾妻方面）

外部リンク

* 渋川西バイパス（高崎河川国道事務所）

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