渡辺修二

渡辺修二：検察官、政治家、華族としての生涯

渡辺修二（わたなべ しゅうじ）は、1888年12月12日に生まれ、1977年12月30日に没した、大正から昭和期にかけての人物です。彼は検察官、政治家として活動し、華族（男爵）の身分も有していました。貴族院男爵議員としても知られています。

経歴

愛知県に本籍を置く渡辺修二は、旧尾張藩家老・渡辺半蔵家の13代当主である渡辺綱聡の二男として誕生しました。1917年7月に東京帝国大学法科大学法律学科（独法）を卒業後、司法官試補に任官し、法曹界でのキャリアをスタートさせました。その後、千葉地方裁判所兼区裁判所検事、東京地方裁判所兼区裁判所検事を歴任しました。

1922年1月30日には、父の隠居に伴い男爵を襲爵し、華族としての地位を継承しました。1925年7月10日には貴族院男爵議員に選出され、公正会に所属して政治活動を展開しました。彼は1947年5月2日の貴族院廃止まで、3期にわたりその職を務めました。同年に行われた第1回参議院議員通常選挙には、全国区から立候補しましたが、最終的には辞退しました。

貴族院公正会政務資料

尚友倶楽部には、「渡辺修二貴族院公正会政務資料」が所蔵されています。これは、公正会政務調査室の配付資料であり、当時の政治状況や政策に関する貴重な情報源となっています。

親族

渡辺修二は、松本重敏の二女である幾（いく）を先妻に迎え、後に中山孝麿の三女である徳子（のりこ）と再婚しました。長男は明綱（あけつな）です。

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第14版 下』、1943年。
『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 下巻』霞会館、1996年。
伊藤隆、季武嘉也編『近現代日本人物史料情報辞典 2』吉川弘文館、2005年。
『国政選挙総覧：1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

渡辺修二は、激動の時代を生きた法律家、政治家として、その足跡を日本の歴史に刻んでいます。

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