渡辺橋駅

渡辺橋駅：大阪の中之島に位置するアクセス便利な駅

渡辺橋駅は、大阪市北区中之島三丁目に位置する京阪電気鉄道中之島線の駅です。駅番号はKH53。2008年10月19日の開業以来、中之島エリアの重要な交通拠点として機能しています。

駅の構造と歴史

地下3階に島式ホーム1面2線を有する地下駅で、改札口は地下2階にあります。駅構内は、中之島線の各駅共通デザインとして、不燃性木材とガラスを基調とした壁面が特徴的です。ホームの壁面には、中之島の未来をイメージした金属素材が使用されています。

開業後、駅周辺の開発と歩調を合わせるように、出入口の増設が段階的に行われました。2009年には、中之島三井ビルディング前と中之島ダイビル地下への出入口が新設され、2017年には中之島フェスティバルタワー・ウエストを経由した肥後橋駅への連絡通路が開設されました。この連絡通路は、地下鉄四つ橋線の肥後橋駅（4号出入口）と中之島地下街を経由して接続しており、中之島線においては、他の鉄道駅と地下通路のみで乗り換えできる唯一の駅となっています。かつて新朝日ビルディング解体のため閉鎖されていた肥後橋駅との連絡通路は、中之島フェスティバルタワー東棟の竣工に合わせて再開通されています。

地下1階には、「MINAMO（ミナモ）」と呼ばれる飲食店を中心としたエキナカ地下街があります。開業当初はアンスリーとサブウェイの共同店舗がありましたが、短期間で閉店しました。

駅の利用状況と周辺環境

2019年度のある特定日における1日あたりの乗降人員は11,594人（乗車人員5,191人、降車人員6,403人）と、多くの利用客がいます。

駅周辺は、オフィス街として知られる中之島エリアに位置しています。Osaka Metro四つ橋線の肥後橋駅とは中之島地下街を経由して直結しており、さらに堂島地下センターを経由して西梅田駅、北新地駅、大阪梅田駅、大阪駅などにもアクセスできます。京阪とJR東西線・学研都市線との乗り換えは、京橋駅の方が便利である点は留意が必要です。

バス路線としては、大阪シティバスの「渡辺橋」停留所があり、複数の系統が運行しています。また、北港観光バスや中之島ループバスも利用可能です。

周辺には、中之島フェスティバルタワー（東棟・西棟）、朝日新聞大阪本社、フェスティバルホール、中之島郵便局、関西電力本店、多くの企業ビル、国立国際美術館、大阪市立科学館、大阪大学中之島センター、大阪中之島美術館など、商業施設、文化施設、研究機関などが集積しています。

その他

駅改札外コンコースには、「イヌクシュク記念碑」が設置されています。これは、関西カナダビジネスアソシエーションからの寄贈によるものです。

特急や急行は、臨時列車を除き、当駅には停車しません。

隣の駅は、中之島駅と大江橋駅です。

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