湘南深沢駅

湘南深沢駅

湘南深沢駅（しょうなんふかさわえき）は、神奈川県鎌倉市梶原に位置する、湘南モノレール江の島線の駅です。駅には「SMR4」という駅番号が付与されています。

概要

この駅は基本的に駅員が常駐しない無人駅として運営されています。しかし、平日朝のラッシュ時には、乗車券の集札などを行う係員が配置されることがあります。

駅の周辺、特に隣接するJR東日本鎌倉総合車両センター（旧大船工場）の広大な跡地では、現在、鎌倉市による深沢地域周辺地区のまちづくりが積極的に推進されています。この計画には市庁舎の移転構想も含まれており、将来的にこのエリアが鎌倉市の新たな都市拠点として形成されることを目指しています。計画地内にある駅前の市有地は、現時点では多目的に利用できるスポーツ広場や公園、そして駐輪場などとして暫定的に活用されています。

また、交通バリアフリー法に基づいた鎌倉市の移動円滑化に関する基本構想によれば、湘南深沢駅のバリアフリー化を進めるためには大規模な駅舎の改修が必要であるとされています。同時に、路線バスとの乗り換えがスムーズに行えるような交通結節点としての機能強化も求められています。

歴史

湘南深沢駅は、1970年（昭和45年）3月7日に開業しました。その後、2018年（平成30年）4月1日からはICカード「PASMO」の利用が可能となり、簡易改札機による対応が開始されました。

駅名の由来

駅名である「深沢」は、かつてこの地域が1947年（昭和22年）に鎌倉市に編入されるまで「深沢村」であったことに由来します。現在「深沢」と呼ばれる地域は、梶原、常盤、笛田、寺分、上町屋といった地区を指しており、深沢という地名そのものは、駅名や学校名などの固有名詞として用いられるにとどまっています。

駅構造

駅施設は高架上にあり、ホームは線路を挟む形の島式ホーム1面2線を有しています。ホームへのアクセスは階段のみで、エスカレーターやエレベーターといった昇降設備は設置されていません。無人駅であるため改札口はなく、乗車する際には自動券売機で乗車券を購入し、降車時にはホームに設置されている切符入れに乗客自身が切符を投入する方式が採用されています。駅の券売機脇には、駅係員と連絡を取るためのインターホンが設置されています。

当駅の湘南江の島方面の先からは、湘南モノレールの車両基地である深沢車庫への引き込み線が分岐しています。

のりば

ホームは1面2線で、詳細な番線案内は確認できませんが、2番線からは深沢車庫への入庫や、車庫からの出庫列車が利用できるよう、湘南江の島方面に出発・入換信号機が設置されています。

利用状況

各年度における1日の平均乗車人員については、統計資料により確認することができます。

駅周辺

駅周辺には、公共施設、教育機関、歴史的な場所、商業施設などが点在しています。

公共・行政: 鎌倉市深沢行政センター、鎌倉市深沢支所、鎌倉市深沢図書館
教育: 鎌倉市立寺分保育園、鎌倉市立深沢小学校、鎌倉市立深沢中学校
歴史・文化: 梶原景時父子の墓（深沢小学校敷地内）、泣塔（JR鎌倉総合車両センター敷地脇）、大慶寺、等覚寺、東光寺、大仏切通
その他: 深沢郵便局、湘南モノレール本社・深沢車庫、JR東日本鎌倉総合車両センター跡地、湘南記念病院、豊島屋笛田工場

少し離れた場所に鎌倉山がありますが、駅から約1.2kmの距離があります。

バス路線

湘南深沢駅周辺からは複数のバス路線が利用可能です。最も近いバス停は駅北側にある「大船工場」バス停です。その他、深沢交差点付近などにも「深沢」や「湘南深沢」といった名称のバス停があり、それぞれ複数の乗り場が設置されています。これらのバス停からは、大船駅、鎌倉駅、藤沢駅南口、鎌倉山方面など、様々な方面へのバスが運行されています。

隣の駅

湘南モノレール江の島線における隣の駅は以下の通りです。

湘南町屋駅（SMR3） - 湘南深沢駅（SMR4） - 西鎌倉駅（SMR5）

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