源連

源連（みなもと の つらぬ、生没年不詳）は、平安時代中期に生きた官人であり、左兵衛大尉を務めました。彼は大納言源定の曾孫にあたり、源泉の息子として生まれました。

源連は左大臣源高明に仕えていましたが、969年（安和2年）3月25日、左馬助であった源満仲と前武蔵介藤原善時によって、謀反の疑いをかけられることになります。彼らからの密告を受け、事態を重く見た公卿たちは直ちに参内し、諸門を閉じて対策を協議しました。その結果、源連は平貞節とともに五畿七道諸国に追討令が出されるという厳しい処分を受けることになりました。

この事件は「安和の変」と呼ばれ、源高明が太宰府に流されるという大きな影響を与えました。高明の忠臣たちは捕縛される危機に瀕していました。ある日、京都の東の方角で、19間（約34メートル）にも及ぶ塀が突然倒壊するという出来事が起こり、都は大混乱に陥りました。この騒ぎに乗じて、源連らは逃亡を試み、地方へと身を隠しました。源連は地理に明るかった檜原谷の小岩という場所に逃げ延び、追っ手から逃れることに成功しました。その後、橘高安にかくまわれ、後に為平親王の第4子である為定王子（源為定）を呼び寄せたと伝えられています。

源連の系譜は以下の通りです。

父: 源泉
母: 不詳
妻: 不詳
子: 不詳

注釈：

本記事の作成にあたり、以下の文献を参照しました。

* 地名が教える古い檜原村の歴史の足音

源連に関する情報は限られていますが、安和の変という歴史的な事件の中で、彼の名前が記録されていることは重要です。彼の逃亡劇や、その後の動向は、当時の社会情勢や人々の生活を知る上で興味深い手がかりとなります。

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