滁州市

滁州市（じょしゅうし）

滁州市は、中華人民共和国安徽省に位置する地級市です。

地理

滁州市は、安徽省の東部に位置し、蚌埠市、淮南市、合肥市、馬鞍山市といった安徽省内の都市や、江蘇省と隣接しています。この地理的な位置関係から、地域間の経済や文化の交流において重要な役割を担っています。

歴史

滁州市の歴史は古く、南北朝時代の473年（元徽元年）に、南朝宋により新昌郡の元に頓丘県が設置されたのが、記録に残る最初の行政区画です。その後、南朝梁の時代に新昌郡は永陽郡と改称され、現在の市区部には南譙州が新設されました。

隋代に入ると、589年（開皇9年）に滁州が設置され、この名称が清末まで使用されました。滁州の下には、清流県、全椒県、来安県が管轄下に置かれました。中華民国が成立すると、1912年（民国元年）に滁県が設置されました。

1949年の中華人民共和国成立後、市域には滁県専区が設けられ、9つの県を管轄しました。1992年に地級市に改編され、2区6県を管轄するようになり、1993年の天長、嘉山の県級市への改編を経て、現在は2区4県2県級市を管轄しています。

行政区画

滁州市は、以下の2市轄区、2県級市、4県を管轄しています。

市轄区：
南譙区
琅琊区
県級市：
天長市
明光市
県：
来安県
全椒県
定遠県
鳳陽県

年表

滁州市の行政区画は、時代とともに変遷を繰り返してきました。以下にその主な流れを示します。

1949年10月1日：中華人民共和国皖北行署区滁県専区が成立。滁県、来安県、江浦県、全椒県、定遠県、鳳陽県、嘉山県、盱眙県、炳輝県が発足。
1949年12月：江浦県が南京市に編入。
1952年3月28日：巣湖専区肥東県を編入。
1952年7月25日：鳳陽県の一部が宿県専区懐遠県に編入。
1952年8月7日：安徽省の成立により、安徽省滁県専区となる。
1952年11月15日：江浦県が江蘇省泰州専区に編入。
1955年2月21日：盱眙県が江蘇省淮陰専区に編入。
1956年1月12日：滁県専区が宿県専区と合併し、蚌埠専区の発足により消滅。
1961年4月7日：蚌埠専区滁全県、嘉山県、定遠県、鳳陽県、来安県、天長県、合肥市肥東県を編入。滁県専区が成立。
1961年12月15日：滁全県が分割され、滁県、全椒県が発足。
1965年5月21日：肥東県が巣湖専区に編入。
1971年3月29日：滁県専区が滁県地区に改称。
1982年11月25日：滁県が市制施行し、滁州市となる。
1992年12月20日：滁県地区が地級市の滁州市に昇格。
1993年9月18日：天長県が市制施行し、天長市となる。
1994年5月31日：嘉山県が市制施行し、明光市となる。

交通

滁州市は、鉄道交通の要衝でもあります。

鉄道
京滬線
滁州北駅
京滬高速鉄道
定遠駅
滁州駅

外部リンク

滁州市人民政府

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