滋賀県道47号伊香立浜大津線

滋賀県道47号伊香立浜大津線：山間部と湖畔を結ぶ道

滋賀県道47号伊香立浜大津線は、滋賀県大津市を南北に縦断する主要地方道です。全長23.7kmの路線は、伊香立地区の国道477号との交点から始まり、浜大津のびわ湖浜大津駅前交差点で滋賀県道558号高島大津線と交わる地点までを結んでいます。

険しい山道と改良工事

路線の北半分、伊香立地区から坂本地区にかけては、山間部を縫うように走っているため、道幅が狭く、離合困難な区間が連続します。小型車一台分の幅しかない場所も多く、通行には細心の注意が必要です。この区間では現在、道路改良工事が精力的に進められており、既に一部区間では改良された道路が供用開始されています。安全で快適な通行を実現するための重要な取り組みです。

歴史と変遷

伊香立浜大津線の歴史は古く、昭和33年（1958年）に滋賀県道314号下在地仰木線と滋賀県道316号坂本本町北保線が路線認定されたことに始まります。その後、昭和41年（1966年）には国道161号の旧道が編入され、路線名称が変更されるなど、幾度かの改変を経てきました。昭和46年（1971年）には坂本地区と滋賀里地区を結ぶバイパス道路「阪津道路」が完成し、交通の利便性が向上しました。さらに、昭和58年（1983年）と平成10年（1998年）、平成23年（2011年）にはそれぞれ大津市内において道路改良工事が完了し、供用開始されています。平成5年（1993年）には、複数の県道の区間が統合され、伊香立浜大津線として主要地方道に指定されました。これらの改良工事は、地域の交通網を整備し、安全性を高める上で大きな役割を果たしています。

沿線地域と施設

伊香立浜大津線は、大津市内を南北に貫くことから、多様な地域や施設を結んでいます。伊香立地区には伊香立中学校、小学校、幼稚園などの教育施設や、伊香立市民センターなどの公共施設があります。また、坂本地区には、比叡山延暦寺や日吉大社といった歴史的建造物や観光スポットが点在しています。さらに、沿線には仰木地区、穴太地区、志賀地区など、それぞれ独自の文化や歴史を持つ地域があり、多様な景観を楽しむことができます。

具体的には、大津市立伊香立中学校、伊香立小学校、伊香立幼稚園、大津市役所伊香立市民センター、融神社、大津市立仰木小学校、仰木幼稚園、大津市役所仰木市民センター、仰木郵便局、安楽律院、全和鳳記念館、西教寺、日吉大社、大津市役所坂本市民センター、京阪電気鉄道石山坂本線坂本比叡山口駅、延暦寺学園比叡山中学校・高等学校、比叡山鉄道坂本ケーブル、明和会琵琶湖病院、京阪電気鉄道石山坂本線穴太駅、滋賀里郵便局、京阪電気鉄道石山坂本線滋賀里駅、京阪電気鉄道石山坂本線南滋賀駅、大津南志賀郵便局、大津市役所志賀市民センター、大津市立志賀小学校、志賀幼稚園、近江神宮、時計博物館、大津錦織郵便局、京阪電気鉄道石山坂本線近江神宮前駅、関西みらい銀行皇子山支店、JR西日本湖西線大津京駅、京阪電気鉄道石山坂本線京阪大津京駅、皇子が丘公園、皇子山総合運動公園、京阪電気鉄道石山坂本線大津市役所前駅、大津中消防署、大津市役所、滋賀県立大津商業高等学校、大津市歴史博物館、園城寺、大津市立長等小学校、大津観音寺郵便局、京阪電気鉄道石山坂本線三井寺駅、明日都浜大津、京阪電気鉄道石山坂本線・京津線びわ湖浜大津駅、大津市立図書館、大津港など、多様な施設が沿線に位置しています。

主要交差道路

伊香立浜大津線は、国道477号（レインボーロード）、滋賀県道30号下鴨大津線、滋賀県道313号仰木本堅田線、奥比叡ドライブウェイ、滋賀県道315号仰木雄琴線、滋賀県道316号比叡山線、西大津バイパス（国道161号）、滋賀県道558号高島大津線など、主要な道路と交差しています。これらの道路との接続により、広範囲へのアクセスが可能となっています。

まとめ

滋賀県道47号伊香立浜大津線は、山間部の険しい道と湖畔の平地を繋ぐ重要な道路です。歴史と変遷を経て現在も改良工事が続けられており、地域住民の生活や経済活動に貢献しています。沿線には多くの学校、公共施設、観光地が存在し、大津市の発展に深く関わる重要な道路インフラと言えます。

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