滑石 (長崎市)

長崎市滑石地区

滑石（なめし）地区は、長崎市北部に位置する地域で、旧西彼杵郡に属していました。この地域は、旧西浦上村の滑石地区と、1973年に時津町より編入された横尾地区から構成されており、住宅が密集しています。2022年8月末日現在、滑石地区（長崎市役所滑石支所管内）の人口は14,474人です。

概要

滑石地区は、長崎市北部に位置し、住宅が密集した地域です。滑石支所は、もともと西浦上支所の出張所でしたが、2016年に支所に昇格し、西浦上地区から分割されました。この地区は、歴史的に様々な変遷をたどっており、現在の姿に至っています。

歴史

- 江戸時代: 大村藩に属していました。
- 1872年（明治5年）: 廃藩置県により、長崎県第十五大区に属しました。
- 1874年（明治7年）: 滑石郷と西郷に小学校が設置されました（長崎市立西浦上小学校の起源）。
- 1879年（明治12年）7月: 郡制の施行により、西彼杵郡に属しました。
- 1885年（明治18年）7月: 戸長役所が設置されました。
- 1889年（明治22年）4月1日: 町村制の施行により、9郷で「西浦上村」を構成し、当地区は滑石郷となりました。
- 1938年（昭和13年）4月1日: 西浦上村が長崎市に編入され、西浦上滑石郷となりました。
- 1949年（昭和24年）8月9日: 郷・字の名称が変更され、滑石町となりました。
- 1951年（昭和26年）4月1日: 西浦上小学校から滑石分校が分離し、長崎市立滑石小学校として独立しました。
- 1953年（昭和28年）12月23日: 滑石地区公民館が設置されました。
- 1965年（昭和40年）4月1日: 葉山町が新設されました。
- 1973年（昭和48年）4月1日: 時津町の一部を編入し、横尾町となりました。
- 2016年（平成28年）10月1日: 滑石事務所が滑石支所に改組されました。

町

1973年の時点で、現在の滑石地区には滑石町、葉山町、横尾町が存在していました。現在では、大半で住居表示が実施されており、以下の町が存在します。

町名の変遷

詳細は西浦上#町名の変遷を参照してください。

現在の町名

- エミネント葉山町（えみねんとはやま）: 新興住宅地で、長崎県初のカタカナ町名です。名前は葉山ですが、団地の入り口は岩屋町側にあり、葉山との関連は薄いです。
- 大園町（おおぞの）: 丘陵地に造成された住宅街で、アパートやマンションが中心です。滑石中学校があります。
- 大宮町（おおみや）: 岩屋山のふもとの住宅街です。
- 滑石1丁目～6丁目（なめし）: 1976年に分割された滑石町の中心部です。一部が「滑石」ではなくなったため、いびつな形状をしています。1丁目から順に36, 30, 52, 34, 22, 13街区で構成され、4丁目の一部は住居表示が未実施です。大型の住宅街であり、この町のみで人口は1万人を超えます。中央部の大神宮バス停付近には商業施設が並び、付近の6丁目には滑石大神宮があります。2丁目に滑石小学校、4丁目に北陽小学校、6丁目に大園小学校があります。4丁目にはかつてゴルフ場がありましたが、現在はソーラー発電施設となっています。
- 虹が丘町（にじがおか）: 一部の地区は住居表示未実施ですが、住宅街です。虹が丘小学校があります。
- 葉山1丁目～2丁目（はやま）: 住宅街で、国道沿いには商業施設が立ち並びます。1丁目には長与町高田郷にまたがりJR長崎本線道ノ尾駅があります。
- 北栄町（ほくえい）: 丘陵地の住宅街です。
- 北陽町（ほくよう）: 新興住宅地で、広刈地区と上床地区で分断されています。
- 横尾1丁目～5丁目（よこお）: 西彼杵郡時津町の一部を編入してできた新しい町で、住宅地です。2丁目に横尾小学校、5丁目に横尾中学校があります。

交通

バス

- 長崎自動車（長崎バス）
- 長崎県交通局（長崎県営バス）

道路

- 国道206号
- 長崎県道28号長崎畝刈線
- 長崎県道111号道ノ尾停車場線

かつて長崎電気軌道赤迫支線を滑石まで延長する構想が存在しましたが、2011年までに長崎市はこの構想の検討を断念しています。

施設

公共

- 長崎市役所滑石支所

警察

- 浦上警察署（本庁管内の大橋町に所在）
- 滑石交番

教育機関

中学校

- 長崎市立滑石中学校
- 長崎市立横尾中学校

小学校

- 長崎市立虹が丘小学校
- 長崎市立滑石小学校
- 長崎市立大園小学校
- 長崎市立北陽小学校
- 長崎市立横尾小学校

幼稚園

- 長崎市立大園幼稚園

商業

- 滑石ショッピングセンター

金融機関等

（詳細な情報は省略）

その他