滝駅 (兵庫県)

滝駅：加古川線沿いの静かな駅

兵庫県加東市上滝野に位置する滝駅は、西日本旅客鉄道（JR西日本）加古川線沿線にある、歴史と自然に囲まれた駅です。1913年（大正2年）8月10日、播州鉄道国包駅（現在の厄神駅）～西脇駅間の開通と同時に仮滝野駅として開業しました。その後、停留所への格下げや営業休止を経て、1943年（昭和18年）6月1日、播丹鉄道の国有化に伴い、鉄道省加古川線所属の滝駅として正式に生まれ変わりました。

当初は有人駅として運行されていましたが、1949年（昭和24年）8月1日からは無人駅となっています。その後、国鉄分割民営化（1987年4月1日）を経て、現在に至ります。2016年（平成28年）3月26日からはICOCAが利用可能となり、利便性が向上しました。加古川鉄道部の管轄を経て、現在は神戸支社直轄、加古川駅の被管理駅となっています。

駅舎と設備：簡素ながらも機能的

地上駅である滝駅は、谷川方面に向かって右側に1面1線の単式ホームを有しています。無人駅ということもあり、設備は簡素で、公衆電話と仮設タイプの公衆トイレが設置されているのみです。自動券売機や乗車駅証明書発行機は設置されておらず、加古川～西脇市間では唯一、これらの設備がない駅となっています。駅舎そのものも、歴史を感じさせる質素な造りです。

利用状況とアクセス：静かな環境

2021年度の1日平均乗車人員は51人と、利用客は比較的少ないです。これは、周辺地域の住宅地としての発展が比較的緩やかであることや、バス路線の利便性など、複数の要因が考えられます。しかし、近年の乗車人員の推移を見る限り、利用客数は安定しています。

駅へのアクセスは、主にバスを利用することになります。「滝駅前BS」停留所から神姫バス（社営業所）の路線が運行されており、周辺地域への移動手段となっています。中国ハイウェイバス西脇線は停車しないため、注意が必要です。

駅周辺：自然と歴史に触れる

滝駅の周辺は、自然豊かな環境が広がっています。特に、加古川中流域にある闘龍灘は、水流が岩場を抜ける景勝地として知られています。周辺には民宿が点在しており、観光客や自然愛好家にとって魅力的なスポットです。また、兵庫県道17号西脇三田線も駅前に近く、道路交通の利便性も確保されています。

滝駅は、歴史と自然の両方を味わえる、静かで落ち着いた雰囲気の駅です。近隣住民の生活を支えるだけでなく、観光の拠点としても活用できるポテンシャルを秘めています。無人駅であることによる不便さはありますが、その分、静かで落ち着いた環境を求める人々にとって、魅力的な駅と言えるでしょう。今後の発展にも期待が持てます。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）加古川線
滝野駅 - 滝駅 - 西脇市駅

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