潮見町駅

潮見町駅（しおみちょうえき）は、かつて北海道紋別市真砂町に位置していた、JR北海道名寄本線の駅でした。1959年に開業しましたが、1989年の名寄本線全線廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。

歴史

1955年に名寄本線などでレールバスの運行が開始された後、利用者の利便性向上のために増設されたのが潮見町駅です。地域住民の足として、短い間ながらも重要な役割を果たしました。

年表

1959年11月1日：国鉄名寄本線の駅として開業。旅客のみを取り扱う駅でした。
1987年4月1日：国鉄分割民営化により、JR北海道に継承されました。
1989年5月1日：名寄本線の全線廃止に伴い、廃駅となりました。

駅名の由来

駅の所在地は真砂町でしたが、駅および前後の線路は真砂町と潮見町の境界線に沿って敷設されていました。潮見町の地名は、紋別市内で最も海がよく見えることに由来します。

駅構造

廃止時点で、潮見町駅は1面1線の単式ホームを持つ地上駅でした。ホームは線路の北西側に位置し、転轍機を持たない棒線駅でした。無人駅であり、駅舎や待合所はありませんでした。ホームには名寄方面へ90度の角度で階段が設けられ、駅施設外と連絡していました。近隣の商店に乗車券販売を委託した、簡易委託駅でもありました。

利用状況

かつては、旧北海道紋別北高等学校の生徒などの通学に利用されていました。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設がありました。

国道238号（オホーツク国道）
北海道紋別北高等学校（現在は閉校）
紋別市立潮見中学校
紋別市立潮見小学校
モリタン本社兼工場
落石団地
ウェンヒラリ岬（駅から北に約1km）
* 北紋バス「潮見町3丁目」バス停留所、「北浜1丁目」停留所

駅跡

2001年時点では、ホームと線路は撤去され、コンクリート製のホームへ上る階段のみが残っていました。駅跡から遠軽方面への線路跡には、旧潮見坂踏切まで砂利敷きの道床が残っていました。2011年時点でも同様で階段のみが残存し、遠軽方面の築堤上には勾配標が残っていました。この築堤は道路として再利用されているようでした。駅跡は空き地として放置された後、並行市道の拡張用地として道路化され、最終的に駅跡に残されていた階段も撤去されました。

隣の駅

北海道旅客鉄道

名寄本線

渚滑駅 - 潮見町駅 - 紋別駅

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