濁水駅

濁水駅について

濁水駅（だくすいえき）は、台湾南投県名間郷に位置する台湾鉄路管理局集集線の駅です。この駅は、台湾で数少ないエドモンソン式乗車券（硬券）を販売している駅として知られています。駅名の由来は、集集線と並行して流れる台湾最長の川、濁水渓にちなんでいます。かつては、台湾糖業鉄道濁水線（中濁線）が接続しており、南投市への重要な交通拠点としての役割も担っていました。

歴史

濁水駅の歴史は、1910年に明治製糖（後の大日本明治製糖）が南投～二八水（現在の二水）間を開通させた際に、湳仔（なんし、名間の旧称）驛として開業したことに始まります。

1910年11月18日: 明治製糖線が湳仔驛を開業。
1920年10月1日: 明治製糖線が名間に改称。
1922年1月14日: 台湾電力株式会社外車埕線の名間驛が開業。この駅は明治製糖線の駅の約300メートル南に位置していました。
1922年3月31日: 外車埕線の駅が濁水驛に改称。
1927年5月1日: 外車埕線が台湾総督府に買収され、集集線と改称。
1933年5月31日: 明治製糖線が名間と濁水間を延伸し、集集線と接続。これにより、二水と濁水間の営業が一旦休止されました。

戦後、集集線は台湾鉄路管理局の路線となり、明治製糖線は台湾糖業公司所管の中濁線となりました。

1959年8月7日: 八七水害により台糖濁水線が被災し、その後廃止。
1967年6月9日: 駅舎が改築。
1991年9月1日: 招呼站（無人駅）に降格。
1999年9月21日: 集集地震で駅舎が全壊し、全線が不通となりました。
2001年1月21日: 集集線全線復旧に伴い営業再開。
2002年7月: 新駅舎の建設が開始。
2003年3月: 新駅舎が完成。
2008年5月15日: 丙種簡易駅に昇格。
2015年6月30日: IC乗車カードに対応。

駅構造

濁水駅は、島式ホーム1面2線の地上駅です。集集線の中で唯一列車交換が可能な駅です。

のりば

駅のホームは2線あり、列車交換が行われます。

利用状況

近年の年別利用推移については、データが提供されていません。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設や場所があります。

員林客運停留所（雑貨店に委託）
総達客運濁水站

また、駅周辺はトウモロコシやお茶などの産地として有名です。

九二一斜塔 (921鐵軌紀念公園)

隣の駅

台湾鉄路管理局 集集線

源泉駅 - 濁水駅 - 龍泉駅

脚注

註釈

特に記載なし

出典

特に記載なし

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、濁水駅に関するカテゴリがあります。
[台湾]]鉄路管理局 駅と周辺情報>濁水 ([中国語, 日本語, 英語, 韓国語)
* （旧）臺中運務段 濁水站 - ウェイバックマシン（繁体字中国語）

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