瀧野欣彌

瀧野欣彌（たきの きんや）

瀧野欣彌氏は、1947年9月6日生まれの日本の官僚、弁護士です。北海道函館市で生まれ、釧路市で育ちました。北海道釧路湖陵高等学校を経て、東京大学法学部を卒業。在学中に司法試験に合格しています。1971年に自治省（現在の総務省）に入省し、財政局財政課に配属されました。同期には、伊藤祐一郎氏（鹿児島県知事）、梶田信一郎氏（元内閣法制局長官）、山下茂氏（明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授）などがいます。

官僚としてのキャリア

自治省入省後、地方財政畑を歩み、新潟県や京都府での勤務を経て、本省では行政局、財政局などで要職を歴任。1998年には大臣官房審議官、2001年には総務省大臣官房審議官（財政制度、公営企業・財務担当）に就任しました。その後、自治税務局長、官房長、自治財政局長などの要職を歴任し、2007年には総務事務次官に就任しています。2009年7月に総務省を退官しました。

内閣官房副長官

退官後の2009年9月、鳩山由紀夫内閣発足に伴い、内閣官房副長官（事務）に任命されました。続く菅直人内閣でも再任され、2011年9月までその任を務めました。内閣官房副長官として、行政の中枢で重要な役割を果たしました。

退官後

内閣官房副長官退任後は、一般財団法人地方財務協会理事長に就任。2012年には弁護士登録を行い、渥美坂井法律事務所・外国法共同事業にて客員弁護士として活動（現在は顧問）。また、地方公共団体金融機構の副理事長、理事長を歴任するなど、地方財政分野での活動を継続しました。2018年には日本相撲協会の評議員も務めました。2020年8月に地方公共団体金融機構理事長を退任。同年11月には、長年の行政への貢献が認められ、旭日大綬章を受章しました。

主な経歴

1970年10月：司法試験合格
1971年3月：東京大学法学部卒業
1971年4月：自治省入省、財政局財政課配属
1976年：新潟県総務部行政管理課長
1984年：京都府総務部財政課長
1986年：行政局行政課長補佐
1987年：福井県総務部長
1990年4月：財政局財務調査官
1990年11月：行政局公務員部給与課長
1992年4月：税務局府県税課長
1995年4月：財政局地方債課長
1996年9月：財政局財政課長
1998年1月：大臣官房審議官
2001年1月：総務省大臣官房審議官（財政制度、公営企業・財務担当）
2001年7月：大臣官房審議官（財政制度担当）
2002年1月：自治税務局長
2003年1月：官房長
2004年1月：自治財政局長
2006年7月：総務審議官（自治行政担当）
2007年7月：総務事務次官
2009年7月：退官
2009年9月16日：内閣官房副長官就任（鳩山由紀夫内閣）
2010年6月8日：内閣官房副長官再任（菅直人内閣）
2011年9月2日：菅直人内閣総辞職により退任
2012年10月：一般財団法人地方財務協会理事長、弁護士法５条に基づく研修修了
2012年12月25日：弁護士登録。渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 客員弁護士
2014年10月：地方公共団体金融機構副理事長
2015年10月：地方公共団体金融機構理事長
2018年3月：日本相撲協会評議員
2020年8月：地方公共団体金融機構理事長退任
* 2020年11月：旭日大綬章受章

瀧野欣彌氏は、日本の行政、特に地方財政の分野で大きな功績を残した人物として知られています。

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