火曜ドラマ (日本テレビ)

日本テレビ系列で2007年4月から2009年3月まで、毎週火曜22:00 - 22:54に放送されていた連続ドラマ枠、それが「火曜ドラマ」です。

この枠が誕生する以前、同時間帯では1981年9月29日から25年もの長きにわたり『火曜サスペンス劇場』、略して『火サス』が放送されていました。その後、『DRAMA COMPLEX』、『火曜ドラマゴールド』とタイトルを変えながらも、2時間ドラマ枠として親しまれてきましたが、2007年3月をもって幕を閉じます。これにより、日本テレビの2時間ドラマ枠は26年の歴史に一旦区切りをつけ、レギュラー放送から撤退することになりました。

そして、2007年4月、26年ぶりに1時間枠として分割し、21時台にはバラエティ番組、22時台には『火曜劇場』以来、約26年ぶりとなる連続ドラマ枠が復活したのです。

しかし、これまでの大人の視聴者層をターゲットにした辛口ドラマとは異なり、「火曜ドラマ」枠では若者やティーンズ層に向けたドラマを中心に制作されました。そのため、主演俳優には若手が起用されることが多く、連続ドラマで初主演を飾るケースも目立ちました。また、主題歌を歌うアーティストも、新人や若い層から人気を集めるアーティストが多く、ドラマ主題歌を初めて担当する機会も多かったようです。（例：みつき、FLOW、BENNIE K、Microなど）

かつての『火曜劇場』枠では小説や映画を原作としたドラマが数多く制作されましたが、「火曜ドラマ」枠では、立ち上げ当初から漫画を原作としたドラマが中心となりました。ただし、4作目の『貧乏男子 ボンビーメン』、6作目の『学校じゃ教えられない!』、7作目の『オー!マイ・ガール!!』は、オリジナルストーリーで制作されています。この枠では、『火曜劇場』時代に見られた小説原作のドラマは一度も制作されませんでした。

視聴率においては、『探偵学園Q』、『有閑倶楽部』、『貧乏男子 ボンビーメン』が平均で2桁を記録しています。

全8作品が放送された「火曜ドラマ」枠は、2009年3月の『神の雫』をもって終了しました。これにより、連続ドラマとしての『火曜劇場』から、単発2時間ドラマ、そして連続ドラマへと変遷を遂げた火曜22時枠は、36年の歴史に幕を下ろすこととなりました。現在、この時間帯ではバラエティ番組が放送されています。

作品リスト

2007年
4月 - 6月：『セクシーボイスアンドロボ』
原作：黒田硫黄
主演：松山ケンイチ、大後寿々花
最高視聴率：12.5%（初回）、平均視聴率7.56%
7月 - 9月：『探偵学園Q』
原作：天樹征丸
主演：神木隆之介
最高視聴率：12.4%（初回）、平均視聴率11.13%
10月 - 12月：『有閑倶楽部』
原作：一条ゆかり
主演：赤西仁（KAT-TUN）
最高視聴率15.9%（初回）、平均視聴率12.63%
2008年
1月 - 3月：『貧乏男子 ボンビーメン』
主演：小栗旬
最高視聴率16.5%（初回）、平均視聴率11.57%
4月 - 6月：『おせん』
原作：きくち正太
主演：蒼井優
最高視聴率10.3%（初回）、平均視聴率9.12%
7月 - 9月：『学校じゃ教えられない!』
主演：深田恭子
最高視聴率9.9%（初回）、平均視聴率6.42%
10月 - 12月：『オー!マイ・ガール!!』
主演：速水もこみち
最高視聴率8.3%（初回・2話）、平均視聴率7.46%
2009年
1月 - 3月：『神の雫』
原作：亜樹直、作画：オキモト・シュウ
主演：亀梨和也（KAT-TUN）
最高視聴率10.3%（初回）、平均視聴率6.08%

もう一度検索