熱海サンビーチ
熱海サンビーチは、静岡県熱海市の市街地北部、特に北東部に位置する人工的に整備された砂浜であり、夏季には海水浴場として開放されます。正式名称は英語でAtami Sun Beachと表記されます。
熱海市街地の北東寄りに位置し、東南向きに広がるこの砂浜は、その長さがおよそ400メートル、幅が約60メートルにも及びます。東南方向に開けているため、昇る朝日を真正面から望むことができ、「サンライズビーチ」とも称されています。ビーチの整備は1986年（昭和61年）に完了し、使用されている砂は千葉県君津市から運ばれた山砂です。
2004年（平成16年）からは、照明デザイナーの石井幹子氏が手掛けた夜間ライトアップが実施されています。月光をイメージした青緑色の柔らかな光がビーチを照らし出し、幻想的な雰囲気を醸し出しています。このライトアップは日没から夜10時まで点灯されますが、熱海海上花火大会開催中は、花火鑑賞の妨げとならないよう一時的に消灯されます。
夏季には海水浴場として開設され、例年7月中旬から8月末まで利用可能です。遊泳時間は午前9時から午後5時までとなっています。
ビーチに隣接して、いくつかの施設が整備されています。
サンデッキ
サンビーチと同時期の1986年（昭和61年）に完成したペデストリアンデッキ（歩行者専用の高架通路）です。ビーチ側の階段下にはトイレ（北側が男性用、南側が女性用）が設けられており、国道側のデッキ下にもトイレとロッカールームが完備されています。毎年1月に行われる熱海市民駅伝の出発式会場としても利用されています。
ジャカランダ遊歩道
1990年（平成2年）に姉妹都市となったポルトガルのカスカイス市から贈呈されたジャカランダの木が、ビーチ西側の「お宮緑地」内に植樹されたことに始まります。その後段階的に整備が進められ、2014年（平成26年）6月6日に現在の遊歩道として完成しました。例年7月15日・16日の夜に開催されるこがし祭り山車コンクールの審査会場としても活用されています。
熱海サンビーチやその周辺では、年間を通じて様々なイベントが開催されます。
サンビーチ
熱海海上花火大会（春季・夏季を中心に年間十数回）
月の道 薪能（春・秋、MOA美術館主催）
どんど焼き、寒中水泳大会（1月第2日曜日、寒中水泳は新成人の前途を祝う）
こがし祭 浜降り神事（7月16日、来宮神社例大祭の一環）
初島・熱海間団体競泳大会（8月4日）
熱海サンビーチ・アクアスロン大会（10月上旬）
サンデッキ
熱海市民駅伝 出発式（1月第4土曜日）
ジャカランダ遊歩道
ジャカランダフェスティバル（6月）
こがし祭り山車コンクール 審査会場（7月15日・16日）
サンビーチの周囲には、観光施設や商業施設、宿泊施設が集積しています。
北方
サンビーチの北側には横磯港があり、背後には熱海駅や伊豆山方面へ向かう国道135号、手前には海沿いの熱海ビーチラインが通っています。ビーチ北端から歩道橋や横断歩道を経由してアクセスでき、周辺には海鮮料理店やダイビングショップなどが点在しています。
西方
ジャカランダ遊歩道の周辺にあたり、北側の熱海ビーチラインと南側の「なぎさ中通り」を結ぶバイパス道路や、約250〜300台収容可能な市営東駐車場が整備されています。これらの上をまたぐ形で、サンデッキ（歩道橋兼広場）が設置されています。サンデッキを渡ると南北にジャカランダ遊歩道が伸びており、北へ進むと熱海の名所である「お宮の松」や東駐車場の北口、さらに進むと遊休市有地に立つローソン熱海サンビーチ店があります。南へ進むと東駐車場南口があり、その先には熱海警察署の中央交番が見えます。また、遊歩道の西側を通る国道135号は、来宮神社「こがし祭り」の山車コンクール時には歩行者天国となり、パレード会場となります。
ホテル・マンション群
国道135号を挟んだ西方には、多数のホテルやリゾートマンションが立ち並び、ビーチ周辺は宿泊施設が集まるエリアとなっています。代表的なものとして、ゼファー熱海ビーチタワー、ラビスタ熱海（建設中）、熱海パールスターホテル、熱海シーサイドスパ&リゾート、大月ホテル和風館/ホテルミクラスなどが挙げられます。
熱海駅からの徒歩アクセス
熱海駅からサンビーチへ徒歩で向かう場合、複数のルートがありますが、多くは階段や脇道を経由して下る形になります。例えば、「仲見世商店街」や「田原本町交差点」方面からは、レアージュ熱海やアデニウム熱海 濱ノ離宮の東脇の階段を下り、さらにゼファー熱海ビーチタワー西脇やザ・パームショア熱海東脇などの階段を利用するルートがあります。「平和通り商店街」出口からは、熱海シェル石油販売の東脇の道を経由するルートが利用されます。これらのルートは、サンビーチから熱海駅へ徒歩で上る際の最短経路にもなります。
南西
東海岸町交差点周辺には、レトロな喫茶店やコンビニエンスストア、飲食店などが点在しており、その先には熱海銀座商店街が続いています。
南方
道路を一本挟んで水着で利用可能なファミリーレストラン（ジョナサン熱海サンビーチ店）がありますが、海沿いに進むと熱海親水公園（ムーンテラス、スカイデッキ、レインボーデッキ、渚デッキ）が広がっています。公園には市営の第1、第2親水公園駐車場が併設されています。海側には「スパ・マリーナ熱海」があり、多くのプレジャーボートが停泊しています。親水公園内には熱海市観光協会の観光案内所「ワカガエルステーション」や、マリーナ直営のオープンカフェ「サンレモカフェ」があり、さらに第3桟橋からは熱海遊覧船「サンレモ」が発着しています。
熱海サンビーチ周辺の歴史は、以下の出来事に見られます。
1965年（昭和40年）：熱海ビーチライン完成。
1966年（昭和41年）：お宮緑地整備開始、「新お宮の松」誕生祭開催。
1967年（昭和42年）：東駐車場造成。この頃の埋め立てと消波ブロックにより、自然海浜が失われる。
1981年（昭和56年）：人工海浜の造成に着手。
1986年（昭和61年）：サンビーチ（当初200m）とサンデッキが完成。貫一・お宮像が設置される。
1988年（昭和63年）：サンビーチが400mまで拡張される。
2004年（平成16年）：夜間ライトアップ開始。
2005年（平成17年）：禁煙化される。
2013年（平成25年）：お宮緑地北方の市有地にローソン熱海サンビーチ店が開業。
2014年（平成26年）6月6日：ジャカランダ遊歩道が完成。
概要
熱海市街地の北東寄りに位置し、東南向きに広がるこの砂浜は、その長さがおよそ400メートル、幅が約60メートルにも及びます。東南方向に開けているため、昇る朝日を真正面から望むことができ、「サンライズビーチ」とも称されています。ビーチの整備は1986年（昭和61年）に完了し、使用されている砂は千葉県君津市から運ばれた山砂です。
2004年（平成16年）からは、照明デザイナーの石井幹子氏が手掛けた夜間ライトアップが実施されています。月光をイメージした青緑色の柔らかな光がビーチを照らし出し、幻想的な雰囲気を醸し出しています。このライトアップは日没から夜10時まで点灯されますが、熱海海上花火大会開催中は、花火鑑賞の妨げとならないよう一時的に消灯されます。
夏季には海水浴場として開設され、例年7月中旬から8月末まで利用可能です。遊泳時間は午前9時から午後5時までとなっています。
併設施設
ビーチに隣接して、いくつかの施設が整備されています。
サンデッキ
サンビーチと同時期の1986年（昭和61年）に完成したペデストリアンデッキ（歩行者専用の高架通路）です。ビーチ側の階段下にはトイレ（北側が男性用、南側が女性用）が設けられており、国道側のデッキ下にもトイレとロッカールームが完備されています。毎年1月に行われる熱海市民駅伝の出発式会場としても利用されています。
ジャカランダ遊歩道
1990年（平成2年）に姉妹都市となったポルトガルのカスカイス市から贈呈されたジャカランダの木が、ビーチ西側の「お宮緑地」内に植樹されたことに始まります。その後段階的に整備が進められ、2014年（平成26年）6月6日に現在の遊歩道として完成しました。例年7月15日・16日の夜に開催されるこがし祭り山車コンクールの審査会場としても活用されています。
主なイベント
熱海サンビーチやその周辺では、年間を通じて様々なイベントが開催されます。
サンビーチ
熱海海上花火大会（春季・夏季を中心に年間十数回）
月の道 薪能（春・秋、MOA美術館主催）
どんど焼き、寒中水泳大会（1月第2日曜日、寒中水泳は新成人の前途を祝う）
こがし祭 浜降り神事（7月16日、来宮神社例大祭の一環）
初島・熱海間団体競泳大会（8月4日）
熱海サンビーチ・アクアスロン大会（10月上旬）
サンデッキ
熱海市民駅伝 出発式（1月第4土曜日）
ジャカランダ遊歩道
ジャカランダフェスティバル（6月）
こがし祭り山車コンクール 審査会場（7月15日・16日）
周辺環境
サンビーチの周囲には、観光施設や商業施設、宿泊施設が集積しています。
北方
サンビーチの北側には横磯港があり、背後には熱海駅や伊豆山方面へ向かう国道135号、手前には海沿いの熱海ビーチラインが通っています。ビーチ北端から歩道橋や横断歩道を経由してアクセスでき、周辺には海鮮料理店やダイビングショップなどが点在しています。
西方
ジャカランダ遊歩道の周辺にあたり、北側の熱海ビーチラインと南側の「なぎさ中通り」を結ぶバイパス道路や、約250〜300台収容可能な市営東駐車場が整備されています。これらの上をまたぐ形で、サンデッキ（歩道橋兼広場）が設置されています。サンデッキを渡ると南北にジャカランダ遊歩道が伸びており、北へ進むと熱海の名所である「お宮の松」や東駐車場の北口、さらに進むと遊休市有地に立つローソン熱海サンビーチ店があります。南へ進むと東駐車場南口があり、その先には熱海警察署の中央交番が見えます。また、遊歩道の西側を通る国道135号は、来宮神社「こがし祭り」の山車コンクール時には歩行者天国となり、パレード会場となります。
ホテル・マンション群
国道135号を挟んだ西方には、多数のホテルやリゾートマンションが立ち並び、ビーチ周辺は宿泊施設が集まるエリアとなっています。代表的なものとして、ゼファー熱海ビーチタワー、ラビスタ熱海（建設中）、熱海パールスターホテル、熱海シーサイドスパ&リゾート、大月ホテル和風館/ホテルミクラスなどが挙げられます。
熱海駅からの徒歩アクセス
熱海駅からサンビーチへ徒歩で向かう場合、複数のルートがありますが、多くは階段や脇道を経由して下る形になります。例えば、「仲見世商店街」や「田原本町交差点」方面からは、レアージュ熱海やアデニウム熱海 濱ノ離宮の東脇の階段を下り、さらにゼファー熱海ビーチタワー西脇やザ・パームショア熱海東脇などの階段を利用するルートがあります。「平和通り商店街」出口からは、熱海シェル石油販売の東脇の道を経由するルートが利用されます。これらのルートは、サンビーチから熱海駅へ徒歩で上る際の最短経路にもなります。
南西
東海岸町交差点周辺には、レトロな喫茶店やコンビニエンスストア、飲食店などが点在しており、その先には熱海銀座商店街が続いています。
南方
道路を一本挟んで水着で利用可能なファミリーレストラン（ジョナサン熱海サンビーチ店）がありますが、海沿いに進むと熱海親水公園（ムーンテラス、スカイデッキ、レインボーデッキ、渚デッキ）が広がっています。公園には市営の第1、第2親水公園駐車場が併設されています。海側には「スパ・マリーナ熱海」があり、多くのプレジャーボートが停泊しています。親水公園内には熱海市観光協会の観光案内所「ワカガエルステーション」や、マリーナ直営のオープンカフェ「サンレモカフェ」があり、さらに第3桟橋からは熱海遊覧船「サンレモ」が発着しています。
沿革
熱海サンビーチ周辺の歴史は、以下の出来事に見られます。
1965年（昭和40年）：熱海ビーチライン完成。
1966年（昭和41年）：お宮緑地整備開始、「新お宮の松」誕生祭開催。
1967年（昭和42年）：東駐車場造成。この頃の埋め立てと消波ブロックにより、自然海浜が失われる。
1981年（昭和56年）：人工海浜の造成に着手。
1986年（昭和61年）：サンビーチ（当初200m）とサンデッキが完成。貫一・お宮像が設置される。
1988年（昭和63年）：サンビーチが400mまで拡張される。
2004年（平成16年）：夜間ライトアップ開始。
2005年（平成17年）：禁煙化される。
2013年（平成25年）：お宮緑地北方の市有地にローソン熱海サンビーチ店が開業。
2014年（平成26年）6月6日：ジャカランダ遊歩道が完成。
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