独立社会民主同盟

独立社会民主同盟（SNSD）

独立社会民主同盟（Савез независних социјалдемократа / Savez nezavisnih socijaldemokрата、略称：СНСД / SNSD）は、ボスニア・ヘルツェゴビナを構成するスルプスカ共和国に拠点を置く主要な議会政党です。党首は、スルプスカ共和国の大統領を務めるミロラド・ドディクです。

歴史

SNSDは、元々スルプスカ共和国議会の無所属議員グループから発展し、独立社会民主党として発足しました。その後、1999年12月にスルプスカ共和国社会自由党、2000年の地方選挙後にはニコラ・シュピリッチ率いるバニャルカ・クライナ民主党、そして2001年12月にはスルプスカ共和国社会党から分裂した民主社会党を合併し、勢力を拡大しました。合併後も略称のSNSDは維持され、党名は独立社会民主同盟に改称されました。

しかし、2012年8月には、加盟していた社会主義インターナショナルから、そのナショナリズム的な傾向の強さを理由に追放されています。

イデオロギー

SNSDは、当初、東欧の中道左派政党に典型的な傾向を示し、社会問題においては保守的な見解を持ちつつ、財政問題においては左派的な立場を取る社会民主主義政党として特徴付けられていました。しかし、2000年代後半以降、党は徐々に改革主義的なイデオロギーや連邦主義を放棄し、親ロシア的な姿勢やセルビア民族主義、分離主義をより強く主張するようになり、スルプスカ共和国の分離を提案するなど、その動向が注目されています。

選挙結果

2006年

2006年10月1日に行われた総選挙では、大統領評議会、代議院、スルプスカ共和国大統領、スルプスカ共和国議会の全てで勝利を収めました。

大統領評議会のセルビア人代表には、ネボイシャ・ラドマノヴィッチが選出されました（スルプスカ共和国で287,675票、53.26%）。
ボスニア・ヘルツェゴビナ代議院では最大得票数（269,468票）を獲得しましたが、選挙制度上の制約から、42議席中7議席の獲得にとどまりました。
ミラン・イェリッチがスルプスカ共和国大統領に当選しました（271,022票、48.87%）。
スルプスカ共和国議会では81議席中41議席を獲得し、ミロラド・ドディクのスルプスカ共和国首相就任を可能にしました（244,251票、43.29%）。
ボシュニャク人やクロアチア人が主体を占めるボスニア・ヘルツェゴビナ連邦代議院においては、98議席中1議席を獲得しました（12,564票、1.46%）。
ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦の第十県においては、25議席中5議席を獲得しました（3,779票、16.16%）。

2002年

2002年10月5日の総選挙では、代議院で9.8%の得票率で42議席中3議席、連邦代議院で140議席中1議席、スルプスカ共和国議会で83議席中19議席を獲得しました。

関連項目

ボスニア・ヘルツェゴビナの政党一覧
スルプスカ共和国
ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦

外部リンク

Official website
* Youth of SNSD

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