玉出

玉出：大阪の南部に栄える歴史と活気あふれる街

概要

玉出は、大阪府大阪市西成区南部に位置する地域です。西成区の津守、岸里、阿倍野区・住吉区の北畠・帝塚山、住之江区・住吉区の粉浜といった地域に隣接しています。

南北に国道26号が貫き、南端には南港通が交差する玉出交差点があります。西端には阪神高速15号堺線が走り、玉出出入口が設置されています。東側には紀州街道が通るなど、交通の要衝となっています。

鉄道アクセスは充実しており、南海本線が地域を南北に縦断し、岸里玉出駅が最寄り駅となります。駅の「玉出口」から玉出地区へ容易にアクセスできます。南海高野線も利用可能ですが、乗り換えに時間がかかるため、天下茶屋駅での乗り換えが推奨されています。また、難波方面へのアクセスは南海本線が便利です。

阪堺電気軌道阪堺線も地域の東部を南北に走り、東玉出停留場と塚西停留場があります。さらに、国道26号地下にはOsaka Metro四つ橋線が走り、玉出駅があります。この駅は大部分が西成区側にありますが、正式な所在地は住之江区粉浜西一丁目です。

歴史

玉出という地名は、古くは西成郡勝間村の生根神社周辺の字名でした。13世紀、住吉から移住した勝間大連による開発が伝えられています。地名の由来は諸説ありますが、海幸山幸神話に登場する潮満珠に由来する「玉出島」という説が有力です。住吉大社の北門付近の古称が玉出島であり、玉出の生根神社は住吉の生根神社を勧請したものです。

南北朝時代には武器工場があったとされ、戦国時代には環濠集落を形成していました。光福寺、誓源寺、善照寺、長源寺といった浄土真宗の寺院は玉出四ヶ寺と呼ばれ、生根神社を中心とした環濠は昭和初期まで残っていました。紀州街道沿いには勝間新家という集落が形成され、16世紀末には天下茶屋として独立しました。

江戸時代には、大坂市街への野菜供給農村の一つ「畑場8ヶ村」の一つとして栄え、現在も「勝間南瓜」の産地として知られています。当時は木綿も有名で、その相場は大阪の木綿相場を左右するほどでした。

明治時代には町村制が施行され、西成郡勝間村が成立。1907年の玉出駅（現在の岸里玉出駅）開業を機に人口が増加し、宅地化が進みました。1915年には町制を施行し、西成郡玉出町となりました。1925年の大阪市第二次市域拡張で西成区に編入され、1927年には町名が細分化されました。

1934年の室戸台風では、多くの小学校の木造校舎が倒壊し、多くの児童が犠牲となりました。1973年には現在の住所表示となり、玉出東、玉出中、玉出西の町名に整理されました。

玉出中・玉出西・玉出東

玉出は、玉出中、玉出西、玉出東の3つの地区に分けられます。それぞれの地区には、人口、世帯数、学区、事業所数などのデータがあります。（具体的なデータは省略）

交通

鉄道

阪堺電気軌道 阪堺線：東玉出停留場、塚西停留場
南海電気鉄道 南海本線：岸里玉出駅
南海電気鉄道 南海高野線：岸里玉出駅
Osaka Metro四つ橋線：玉出駅

バス

大阪シティバスが運行しています。（具体的な路線は省略）

道路

阪神高速15号堺線
国道26号
大阪府道5号（南港通）

主要施設

大阪市立玉出小学校
大阪市立玉出中学校
玉出本通商店街
スーパー玉出本部
会津屋本店
玉出木村家

その他

玉出の郵便番号、集配担当郵便局などの情報は日本郵便のウェブサイトでご確認ください。

脚注

(脚注は省略)

関連項目

玉出町（大阪市編入前の旧自治体）
岸里
粉浜
ぼてぢゅう（創業の地）
桂文枝 (5代目)（生前、玉出に住んでいた）

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