玉山区

玉山区の概要

玉山区（たまやまく）は、岩手県盛岡市にかつて存在した地域自治区です。この区は2006年1月10日に設置され、2016年3月31日で廃止されました。地域自治区としての活動の背景や系列事項について、以下に詳述します。

設置と廃止の経緯

玉山区は、2006年に岩手郡玉山村が盛岡市に編入されたことを受けて、新たに設けられた地域自治区です。この編入により、旧玉山村の住所は「岩手県岩手郡玉山村」から「岩手県盛岡市玉山区」へと変更され、大字表記も廃止されました。

玉山区は、設置からちょうど10年の期間を経て、2016年3月31日に地域自治区としての機能を終えました。以降は旧玉山村の地域が盛岡市の一部として扱われるようになり、住所表記からも玉山区の名は消えました。たとえば、盛岡市玉山区渋民は盛岡市渋民となり、合併前の地名と重複する地域についてはそれぞれ別の名称が付与されました。

行政と公安

玉山区内の行政機関としては、岩手県警察が地域の治安を担当しており、盛岡東警察署や数カ所の駐在所が設けられています。また、運転免許関連の手続きはアイーナ1階にある盛岡運転免許センターで行うことができます。

消防に関しては、盛岡地区広域消防本部が管轄し、盛岡中央消防署と玉山出張所が支えています。さらに、気象観測は玉山区の好摩と藪川に設置されたアメダスによって行われています。

郵便と情報通信

玉山区には複数の郵便局が存在し、主要な局として盛岡中央郵便局、好摩郵便局、藪川郵便局が挙げられます。これらの郵便局は、それぞれ地域に密着した郵便サービスを提供していましたが、玉山郵便局は無集配特定局に降格され、現在は盛岡中央郵便局が管轄しています。

通信面では、多くの世帯が紫波町の新山にあるアンテナを用いてテレビを受信していますが、谷地山局や西根松尾中継局を利用する世帯も見られます。また、ラジオの受信が可能であり、地域の問い合わせ先や周波数も整備されています。

教育機関

玉山区内にはいくつかの教育機関があり、特に盛岡市立玉山中学校や盛岡市立藪川中学校、渋民中学校、巻堀中学校などがありました。小学校についても、盛岡市立玉山小学校をはじめ、城内、藪川、渋民、生出、巻堀、好摩の各小学校が存在し、地域の教育を担っていました。

交通アクセス

交通面においては、東日本旅客鉄道（JR東日本）の花輪線およびIGRいわて銀河鉄道のいわて銀河鉄道線が利用可能で、好摩駅と渋民駅が地域の重要な交通拠点となっていました。また、路線バスも岩手県北バス、岩手県交通、JRバス東北が運行しており、円滑な移動が図られていました。

道路は国道および県道が多く通り、盛岡市道黒石野門前寺線は旧奥州街道として知られています。

施設と出身有名人

地元の名所としては巻堀神社があります。また、玉山区の歴史に名を残す著名人として、詩人の石川啄木が挙げられます。

まとめ

以上のように、玉山区は岩手県盛岡市における地域自治区としての一時的な存在であり、その歴史や地域の根付いた様々な制度について振り返ることが重要です。地域の文化や教育が育まれたこの場所は、かつての住民の生活の一部として今も記憶に残っています。

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