好摩駅

好摩駅について

好摩駅（こうまえき）は、岩手県盛岡市好摩字上山にある、IGRいわて銀河鉄道と東日本旅客鉄道（JR東日本）の共同使用駅です。駅の管理はIGRいわて銀河鉄道が行っています。

乗り入れ路線

IGRいわて銀河鉄道のいわて銀河鉄道線と、JR東日本の花輪線が乗り入れています。花輪線は当駅が起点ですが、すべての列車はいわて銀河鉄道線に直通し、盛岡駅まで乗り入れています。

歴史

現在のいわて銀河鉄道線区間は、元々日本鉄道の路線として開業しました。その後、国有化され、国鉄、JR東日本へと経営母体が変わりましたが、常に東北本線の一部として管理されてきました。2002年、東北新幹線の八戸駅延伸に伴い、並行在来線が経営分離され、東北本線の盛岡駅 - 目時駅間はいわて銀河鉄道線となりました。

歴史的経緯から、現在もJR花輪線の列車はいわて銀河鉄道線盛岡駅まで乗り入れています。連絡乗車券も発売されています。しかし、JR花輪線といわて銀河鉄道線いわて沼宮内駅・青い森鉄道八戸駅方面を当駅で乗り換える場合、連絡乗車券は無く、各社線ごとに乗車券を購入する必要があります。

かつて東北本線時代には、特急「はつかり」や急行「よねしろ」、「十和田」などの優等列車も停車していました。

開業から現在まで

1891年（明治24年）9月1日：日本鉄道の駅として開業。
1906年（明治39年）11月1日：日本鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となる。
1922年（大正11年）8月27日：花輪線が開通。
1978年（昭和53年）11月6日：貨物の取り扱いを廃止。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物の取り扱いを廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる。
1993年（平成5年）3月18日：特急「はつかり」が当駅に停車しなくなる。
2002年（平成14年）12月1日：東北本線盛岡駅 - 目時駅間がIGRいわて銀河鉄道に移管され、IGRいわて銀河鉄道の管轄駅となる。同時に好摩駅長が廃止。
2009年（平成21年）1月30日：駅舎改築工事を開始。
2011年（平成23年）5月15日：橋上駅舎が完成し、東西自由通路「ふれあい通路」が開設。
2024年（令和6年）10月1日：JR東日本（花輪線）でえきねっとQチケのサービスを開始。

駅構造

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅です。ホーム間は跨線橋で繋がっています。

IGRとJR東日本の境界は、駅北方にある花輪線のカーブ上にある場内信号機で、境界標識はグーグルストリートビューでも確認できます。

IGRいわて銀河鉄道盛岡駅が管理しており、日中は駅員が配置されています。かつては駅長が配置された管理駅で、みどりの窓口も設置されていました。

駅舎には、出札窓口とIGRの自動券売機があります。JRの乗車券は一部区間（好摩からの花輪線と盛岡接続の東北本線主要駅）のみ自動券売機で購入できます。花輪線の回数券・定期券は取り扱っていません。

2011年、駅舎の建て替え工事が完了し、橋上駅舎と東西自由通路「ふれあい通路」が完成しました。

花輪線の列車は、当駅で乗務員の交代は行わず、盛岡駅 - 当駅間もJRの乗務員が担当します。

のりば

上り列車は、花輪線からの直通列車を含め、主に1番線を使用します。

利用状況

IGRいわて銀河鉄道

2023年度の1日平均乗降人員は1,453人です。

JR東日本

2023年度の1日平均乗車人員は396人です（IGRいわて銀河鉄道からの連絡人員を含む）。

駅周辺

駅周辺には、東側と西側それぞれに住宅地が広がっています。

その他

石川啄木が上京する際、この駅から列車に乗りました。啄木の生家の最寄り駅は現在渋民駅ですが、当時はまだ開業していませんでした。

1960年代終わりから1980年代半ばにかけて、客車と気動車を連結した珍しい列車が運行され、当駅で切り離し作業が行われていました。客車は沼宮内行き、気動車は花輪線に入って大館まで運転されていました。

隣の駅

IGRいわて銀河鉄道

■いわて銀河鉄道線

渋民駅 - 好摩駅 - 岩手川口駅

JR東日本

■花輪線（盛岡駅 - 当駅間いわて銀河鉄道線）

渋民駅 - 好摩駅 - 東大更駅

脚注

注釈

出典

利用状況

IGRいわて銀河鉄道
JR東日本

参考文献

石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版) JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧
日本の共同使用駅一覧

外部リンク

IGRいわて銀河鉄道 好摩駅
駅の情報（好摩駅）：JR東日本

もう一度検索