玉里町

玉里町について

玉里町（たまざとちょう）は、鹿児島県鹿児島市の中部に位置する町です。甲突川の中流域にあり、台地上に広がっています。2020年4月1日現在の人口は1,329人、世帯数は639世帯です。町内全域で住居表示が実施されています。

歴史

玉里町の歴史は、江戸時代に島津斉興によって造営された「玉里邸」を中心に展開します。この地は、かつては紙屋谷と呼ばれ、製紙業者が居住していました。天保4年（1833年）に玉里邸が築かれ、その後、島津久光も一時的に居住しました。玉里邸の庭園、茶室、武家長屋は現在も残っており、「旧島津氏玉里邸庭園」として国の名勝に指定されています。

地理

玉里町は、鹿児島市の中央部に位置し、北から西にかけて下伊敷、南に草牟田、東に西坂元町と接しています。町の中央部には鹿児島市立鹿児島女子高等学校があり、その敷地内には玉里邸庭園があります。玉里邸庭園から国道3号まで続く市道は、島津久光の国葬のために建設されたため、「国葬道路」とも呼ばれています。

自然環境

玉里町には、自然環境保護地区として、鹿児島市立鹿児島女子高等学校の背後にある「愛宕山」の一部が指定されています。この地域は、17,621.93平方メートルの広さを誇り、豊かな自然が残されています。

町名の由来

玉里町という名前は、島津斉興が築いた別邸「玉里邸」に由来します。玉里邸の名前は、斉興の別名である「玉印」から取られたとされています。

玉里町の変遷

玉里町は、もともと鹿児島郡伊敷村大字下伊敷の一部でした。1920年（大正9年）に鹿児島市に編入され、1925年（大正14年）に正式に「玉里町」として設置されました。その後、1951年（昭和26年）に玉里邸が鹿児島市に買収され、鹿児島市立鹿児島女子高等学校の用地となりました。1976年（昭和51年）と1978年（昭和53年）には、住居表示の実施により町域の再編が行われ、現在の形になりました。

文化財

玉里町には、国の名勝に指定されている「旧島津氏玉里邸庭園」があります。この庭園は、鹿児島市立鹿児島女子高等学校の敷地内に位置し、歴史的な価値のある庭園、茶室、武家長屋が現存しています。

施設

玉里町には、玉里福祉館、玉里公民館などの公共施設があります。また、教育施設としては、鹿児島市立鹿児島女子高等学校があります。

人口推移

1995年以降の国勢調査によると、玉里町の人口は以下のように推移しています。

関連情報

玉里町は、島津氏ゆかりの地であり、歴史的な背景を持つ地域です。玉里島津家や玉里という地名（曖昧さ回避）も関連する情報として挙げられます。

玉里町は、歴史と自然が調和した美しい町であり、その魅力は多くの人々に愛されています。

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