王子コーンスターチ

王子コーンスターチ株式会社は、1963年に設立されたデンプン製品の製造を行う日本の企業です。親会社は王子製紙（現在の王子ホールディングス）と三井物産であり、両社の共同出資によって設立されました。設立当初から製紙原料の製造を手掛けており、その後、食品分野にも事業を拡大しています。

沿革

1963年 - 会社設立。
1964年11月 - 千葉工場が完成し、操業を開始。
1970年 - 名古屋工場を開設。
1988年 - 北海道工場を開設。
2005年 - 江崎グリコが開発したPOs-Ca（リン酸化オリゴ糖カルシウム）の販売を開始。

主な製品

王子コーンスターチは、様々な産業分野で利用される多種多様なデンプン製品を提供しています。

工業用澱粉: 製紙用薬品、段ボール用糊、繊維、肥料、建材、鋳物など、幅広い用途で使用される工業用澱粉を製造しています。
食品用澱粉: 食品製造に使用される澱粉も取り扱っています。具体的な製品名は公表されていませんが、食品の品質向上や食感改良に貢献しています。
異性化糖、液状ブドウ糖、水飴: 甘味料として広く利用される異性化糖、液状ブドウ糖、水飴も製造しています。飲料や菓子類など、様々な食品に利用されています。
POs-Ca（リン酸化オリゴ糖カルシウム）: 江崎グリコが開発したPOs-Caの量産化技術を確立し、食品向けのリン酸化オリゴ糖カルシウムを提供しています。
グルテンフィード: 牛用飼料や肥料の原料として利用されるグルテンフィードを製造しています。
グルテンミール: 鶏用飼料の原料として利用されるグルテンミールを製造しています。
ドライジャーム: コーン油の原料となるトウモロコシ胚芽（ドライジャーム）を製造しています。

事業所

本社: 〒104-0061 東京都中央区銀座4-7-5
千葉工場・開発研究所: 〒290-0067 千葉県市原市八幡海岸通り9
1964年操業開始。非遺伝子組換えトウモロコシを原料とした食品用コーンスターチ、化工澱粉、糖化製品を製造しています。
名古屋工場・名古屋営業所: 〒478-0046 愛知県知多市北浜町24-3
1970年操業開始。製紙用を中心とした工業用澱粉、リン酸エステル澱粉を製造しています。三井物産名南コンビナートに位置し、周辺工場に蒸気や電力の供給も行っています。
北海道工場・北海道営業所: 〒073-0138 北海道砂川市豊沼町1
1988年に異性化糖工場買収により開設。北海道産馬鈴薯を原料とした飲料向け異性化糖、POs-Caを製造しています。
大阪営業所: 〒541-0054 大阪市北区堂島浜1-4-18

王子コーンスターチ株式会社は、長年にわたり培ってきた技術力とノウハウを活かし、高品質なデンプン製品を提供することで、日本の様々な産業に貢献しています。特に、食品分野では、POs-Caのような独自の製品開発にも力を入れており、今後も更なる発展が期待されています。

王子コーンスターチ株式会社

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