玖珠観光バス

玖珠観光バス株式会社大分県玖珠郡の地域を支えるバス事業者



玖珠観光バス株式会社は、大分県玖珠郡玖珠町に本社を置く乗合バス・貸切バス事業者です。大分交通株式会社の100%子会社として、玖珠郡玖珠町九重町、中津市を中心に、地域住民の生活と観光客の利便性を支える重要な役割を担っています。

歴史と事業内容



1989年に設立された同社は、当初より大分交通の玖珠営業所と路線を引き継ぎ、地域密着型のバス運行をスタートさせました。現在では、玖珠町中心部の豊後森駅を起点に、周辺地域を網羅する路線網を展開。観光地へのアクセスも充実しており、深耶馬渓や宝泉寺温泉などの観光客の利用も多いです。貸切バス事業も行っており、多様な交通ニーズに対応しています。かつては、熊本県阿蘇郡小国町まで路線バスを運行していましたが、現在は運行を終了しています。

主要路線と運行状況



玖珠観光バスの路線は、大きく分けて以下の通りです。

1. 深耶馬渓方面路線:

豊後森駅を起点に、深耶馬渓、柿坂、中津駅などを結ぶ路線が複数運行されています。中津駅までの直通便は1往復のみで、その他は柿坂発着便が中心です。これらの路線は、県道28号を利用し、深耶馬渓の雄大な自然を満喫しながらの移動が可能です。運行頻度は、曜日によって異なり、休日には運休となる路線もあります。

2. 守実温泉方面路線:

豊後森駅から、守実温泉へ向かう路線です。県道43号を経由し、森町経由と綾垣経由の2ルートがあり、それぞれ1往復ずつ運行されています。さらに、平日のみ運行される区間便もあります。

3. 山下方面路線:

豊後森駅から山下へ向かう路線です。

4. 宝泉寺・九重町方面路線:

玖珠観光バスの主力路線の一つで、国道387号を経由して宝泉寺温泉や九重町西部へと向かいます。かつては熊本県小国町まで運行していましたが、現在は九重町内の二瀬までが終点です。この路線は、旧国鉄宮原線の廃止に伴う代替バス路線として運行開始されました。運行頻度は高く、多くの区間便が設定されています。九重町役場へのアクセスも可能です。

5. 玖珠町まちなか循環バス「リラッくすバス」:

玖珠町中心部を循環するコミュニティバスです。西回り・東回りの2ルートがあり、計8本の便が運行されています。公共施設、商店、金融機関、観光施設などを巡回し、地域住民の生活の足として利用されています。運賃は区間制で、初乗り140円です。日野・ポンチョの専用車両を使用しています。

過去の路線



過去には、以下の路線も運行していました。

高速バス「はねやま号」 (玖珠-福岡線): 西鉄天神バスセンターと玖珠町を結ぶ高速バス路線で、1年間の試行運行の後、運行を終了しました。
豊後森 - 宝泉寺 - 小国線: 豊後森駅から小国町を結んでいた路線で、2013年4月に廃止されました。旧国鉄宮原線の代替バス路線でした。

玖珠観光バスの役割



玖珠観光バスは、地域住民の生活を支える公共交通機関として、観光客の利便性向上にも貢献しています。豊後森駅を拠点とした路線網は、地域社会の活性化に重要な役割を果たしています。今後も、地域ニーズに対応した柔軟なサービス提供が期待されます。

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