宝泉寺温泉

宝泉寺温泉について

宝泉寺温泉は、大分県玖珠郡九重町に位置する、九重九湯を代表する温泉地の一つです。その泉質は単純温泉で、肌に優しい湯が特徴です。温泉街は、湧蓋山の麓、筑後川の支流である町田川の河畔に位置し、自然豊かな環境に囲まれています。

温泉街の魅力

宝泉寺温泉の温泉街は、10数軒の宿泊施設が中心の小ぢんまりとした規模ですが、飲食店なども点在し、温泉情緒を感じさせます。豊富な湯量に恵まれているため、各旅館では趣向を凝らした露天風呂や名物風呂が楽しめます。特に、共同浴場にある石櫃をそのまま湯船にした薬師湯や、岩露天風呂は有名で、訪れる人々を魅了しています。

歴史

宝泉寺温泉の歴史は古く、伝説によれば天慶元年（938年）に諸国を巡っていた空也上人が、ある猟師と出会った場所で杖を突き刺すと大杉となり、天禄3年（972年）の大地震でその大杉の根元から湯が湧き出したと伝えられています。この湧き出た湯を「宝の泉」と考え、空也上人を祀る寺院、宝泉寺を建立したことが、地名の由来とされています。

アクセス

宝泉寺温泉へのアクセスは、鉄道を利用する場合、JR久大本線豊後森駅から玖珠観光バスに乗り、「宝泉寺温泉口」で下車します。自動車の場合は、大分自動車道九重ICから国道210号、国道387号を経由して約9kmです。

九重九湯について

九重九湯とは、宝泉寺温泉のほか、壁湯温泉、川底温泉、龍門温泉、湯坪温泉、筋湯温泉、筌の口温泉、長者原温泉、寒の地獄温泉の総称です。これらの温泉地は、それぞれ異なる泉質や特徴を持っており、九重町の豊かな自然とともに、多くの観光客を惹きつけています。

その他の情報

宝泉寺温泉は、映画「張込み」の撮影場所としても使われました。また、温泉、温泉街、外湯、温泉番付など、日本の温泉文化を語る上で欠かせない要素を持っています。

宝泉寺温泉旅館組合の公式サイトでは、温泉街の情報や宿泊施設の詳細を知ることができます。ぜひ一度、この歴史と自然に彩られた温泉地を訪れてみてください。

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