琴似駅 (JR北海道)

琴似駅：札幌西区の玄関口

駅の概要

琴似駅は、北海道旅客鉄道（JR北海道）函館本線にある駅で、札幌市西区琴似地区の中心地に位置しています。駅番号はS03、電報略号はコトです。

明治13年（1880年）に官営幌内鉄道の駅として開業。当初は簡易停車場でしたが、戦後の住宅地開発に伴い利用客が増加し、現在の規模に発展しました。2000年からは快速エアポート、いしかりライナー、ニセコライナーも停車するようになり、利便性が向上しています。札幌市営地下鉄東西線琴似駅とは約700m離れており、乗り換えはできません。

駅の歴史

琴似駅の開業は、屯田兵の嘆願がきっかけでした。開業当初は、乗客がいる時のみ停車する簡易停車場でした。その後、明治から昭和にかけて、何度か休止と再開を繰り返しながら、北海道炭礦鉄道、官設鉄道へと移管され、規模を拡大していきました。昭和天皇の北海道巡幸時にはお召し列車が運行された記録も残っています。

高架化工事や駅舎の改築、自動改札機の設置、ICカードKitacaの導入など、時代に合わせて様々な改良が加えられてきました。近年では、駅業務委託化やツインクルプラザ（JR旅行センター）の営業終了・再開など、運営形態にも変化が見られます。

駅の構造と施設

琴似駅は、島式ホーム1面2線と折り返し線を有する高架駅です。ホームは屋根と壁で覆われ、バリアフリーにも対応しています。

駅舎内には、みどりの窓口、自動券売機、指定席券売機、話せる券売機、自動改札機が設置され、セブンイレブンも併設されています。また、駅周辺にはペデストリアンデッキが整備され、イトーヨーカドー琴似店や周辺の商業施設と快適に結ばれています。東口と西口があり、南側には駅前広場が広がっています。

利用状況と周辺環境

2022年度の1日平均乗車人員は約9,501人で、JR北海道の駅の中でも上位にランクインする利用者数を誇ります。

駅周辺は札幌市西区の中心的な商業地域であり、イトーヨーカドー琴似店をはじめとする大型商業施設や商店街が栄えています。住宅地も多く、高層マンションが立ち並び、近年は再開発も進んでいます。琴似栄町通商店街は、駅前から地下鉄琴似駅まで続く賑やかな通りです。

北東側には、かつての缶詰工場跡地を利用した施設なども残っており、歴史と新しさの両方が感じられる地域です。バス路線も充実しており、周辺地域へのアクセスも良好です。

アクセスと周辺情報

公共機関:

札幌市営地下鉄東西線琴似駅（徒歩約700m）
JR札沼線（学園都市線）八軒駅

商業施設:

イトーヨーカドー琴似店
5588KOTONI
コルテナI（複合商業施設）
その他多数の飲食店、専門店

金融機関:

北海道信用金庫琴似支店
空知信用金庫琴似支店
旭川信用金庫琴似支店
北海道銀行八軒支店
北洋銀行琴似中央支店
JAさっぽろ琴似支店

その他:

西警察署琴似駅前交番
札幌市西健康づくりセンター
琴似駅前郵便局
琴似グリーンホテル
琴似栄町通商店街
そして多くの高層マンション群

琴似駅は、商業、住宅、交通の機能が一体となった、札幌市西区を代表する重要な拠点となっています。

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