琴電志度駅

琴電志度駅：歴史と周辺環境が織りなす終着駅

琴電志度駅は、香川県さぬき市志度にある高松琴平電気鉄道志度線の終着駅です。駅番号はS15。単式ホーム1面2線のシンプルな構造ながら、歴史と周辺環境が深く結びついた魅力的な駅です。

駅舎と構造

木造駅舎を持つ地上駅で、有人駅として駅員が常駐しています。ホームは基本的に南側の1線のみを使用し、北側の線は短い留置線となっています。そのため、2両編成の電車でも、先頭車両の運転室扉がホームからはみ出すことがあります。かつては汲取り式だったトイレも、改築により水洗式に改修されています。

運行形態として、かつては早朝と深夜を除き、下り列車の到着後約30秒で折り返し上り列車が発車するダイヤが組まれていました。時刻表上では到着時刻と発車時刻が同一に表示されるほど、スピーディーな折り返し運転が特徴でした。しかし、2020年11月28日のダイヤ改正により、折り返し時間は日中以外で1分、日中では11分に拡大され、日中の運転本数も削減されました。この変更により、乗客の利便性と運行効率のバランスが再考されたことがうかがえます。

利用状況と周辺環境

琴電志度駅の1日平均乗降人員は、公開情報から確認できます。（具体的な数値は公開情報をご確認ください。）周辺環境は、生活利便性と歴史的景観が調和しています。駅周辺には、JR四国高徳線志度駅、さぬき市役所、香川県立志度高等学校といった主要施設が立地。さらに、四国霊場第八十六番札所である志度寺、平賀源内記念館、平賀源内旧宅といった歴史的建造物や観光スポットも徒歩圏内にあり、観光客や地域住民の利用も多いと推測されます。国道11号や香川県道135号大串志度線といった交通網も整備されており、アクセスも良好です。琴電志度駅バス停も設置されており、バス路線との接続も確保されています。

歴史

琴電志度駅の歴史は古く、1911年（明治44年）11月18日に東讃電気軌道の志度駅として開業しました。当初の駅舎は現在の場所から約50m西側にありました。その後、1916年（大正5年）12月25日の会社合併により四国水力電気の駅となり、1931年（昭和6年）5月には現在地に移設され、「志度駅前駅」に改称されました。さらに、1942年（昭和17年）4月30日には讃岐電鉄の駅となり、1943年（昭和18年）11月1日には高松琴平電気鉄道志度線の駅となりました。第二次世界大戦中の1945年（昭和20年）1月26日には、志度線の八栗駅から琴電志度駅までの区間が不要不急線として一時休止されましたが、1949年（昭和24年）10月9日に「琴電志度駅」として復活しました。

隣の駅

まとめ

琴電志度駅は、単なる交通拠点以上の存在です。歴史的背景と周辺環境が織りなす魅力は、多くの利用客に親しまれています。今後も地域社会の重要な役割を担い続けることでしょう。駅舎の趣、周辺の散策、そして歴史的建造物への訪問など、琴電志度駅を訪れる際には、これらの要素も合わせて楽しんでいただければ幸いです。

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