生坂ダム

生坂ダム

生坂ダムは、長野県東筑摩郡生坂村に位置する、信濃川水系犀川に建設されたダムです。高さ19.5メートルの重力式コンクリートダムで、東京電力リニューアブルパワーによって管理されています。

歴史

戦後、犀川の発電事業を引き継いだ東京電力は、水内ダムを中心に、下流2箇所、上流2箇所に水力[[発電]]所を新設する計画を立てました。その最後に建設されたのが、生坂ダムと生坂発電所です。1961年（昭和36年）に水利権を取得後、生坂ダムが完成。1964年（昭和39年）には生坂発電所の運転が開始されました。この際、先に完成していた平発電所（平ダム）を生坂発電所から遠隔操作できるようにし、平発電所を無人化しました。1978年（昭和53年）には、信州新町に犀川総合制御所が発足し、犀川の5つの発電所を一括で遠隔操作する体制が整いました。

周辺

松本市から国道19号を北上すると、池沢トンネルを過ぎたあたりから犀川の流れが緩やかになります。生坂トンネル手前の「生坂トンネル南」交差点を左折すると、生坂ダムの右岸に到着します。公共交通機関を利用する場合は、JR篠ノ井線・明科駅から生坂村営バスに乗車し、「生坂発電所前」バス停で下車すると便利です。所要時間は約20分です。

上流には松本市、安曇野市、塩尻市といった都市圏が広がっているため、ダムには多くのごみが漂着します。東京電力は、1992年（平成4年）に、引き上げたごみを効率的に処理する設備を設置しました。

ダム湖と周辺環境

ダム湖にはカモやオシドリなどの水鳥が生息しており、漂着したごみが彼らの餌となることもあります。生坂村は、ダム湖左岸に水鳥公園を設け、水鳥の観察が容易にできるよう整備しました。水鳥公園は、生坂ダム上流の国道19号「下生野」交差点から日野橋を渡り、犀川左岸を生坂ダムに向かうとあります。

生坂ダムの堤頂道路は道幅が非常に狭く、重量制限が1.5トンに設定されています。そのため、徒歩、二輪車、軽自動車、小型車以外の通行はできません。

参考文献

「千曲川電力所の歩み」編纂委員会編集『千曲川電力所の歩み』2001年12月、東京電力株式会社千曲川電力所発行。
生坂村「生坂村営バス犀川線時刻表」(PDF)

関連項目

ダム
日本のダム
重力式コンクリートダム
電力会社管理ダム
犀川白鳥湖
平ダム
水内ダム
笹平ダム
小田切ダム
生坂ダム殺人事件

外部リンク

生坂ダム - 東京電力リニューアブルパワー
生坂ダム - ダム便覧（日本ダム協会）
* 生坂村 - 生坂村観光協会 - 生坂水鳥公園

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