犀川白鳥湖

犀川白鳥湖

犀川白鳥湖は、長野県安曇野市を流れる犀川に位置する人造[[湖]]（ダム湖）です。この湖は、水力発電のために犀川を堰き止めるダムによって生まれました。もともとは発電のためのダム湖でしたが、いつしか白鳥が越冬のために飛来するようになり、現在では毎年10月から4月にかけて1,000羽以上もの白鳥が訪れる、人気の観光スポットとなりました。

アクセス

犀川白鳥湖へは、JR篠ノ井線の田沢駅から徒歩約20分でアクセスできます。また、長野自動車道の安曇野インターチェンジからも近く、車でのアクセスも便利です。周辺にはショッピングセンター「スワンガーデン安曇野」があり、巨大な白鳥のオブジェが目印です。

歴史

犀川白鳥湖の歴史は、1923年（大正12年）に安曇電気が犀川発電所（明科発電所）の発電用水を取り入れるために犀川にダムを建設したことから始まります。このダムは犀川ダム、または犀川光ダムと呼ばれ、ダム湖は犀川ダム湖と呼ばれていました。現在は中部電力の管理下にあります。

安曇野で初めて白鳥の渡来が確認されたのは1984年（昭和59年）12月31日です。当初は5羽の白鳥の家族が確認され、その2日後には餌付けに成功しました。翌1985年（昭和60年）1月18日には、地元のボランティアによってアルプス白鳥の会が結成され、白鳥の観察や保護、湖の自然環境の維持に尽力しています。

平成18年7月豪雨

犀川ダムの堤体は、玉石を金網で固定した蛇篭工という構造で、常に水が漏れるようになっています。この構造はコンクリートダムに比べて自然環境に近いものですが、河川の増水によってしばしば流失し、そのたびに補修が行われてきました。中部電力は2002年（平成14年）10月から右岸を水門に改造する工事に着手し、2003年（平成15年）3月に完成させました。

しかし、2006年（平成18年）7月17日から19日にかけて長野県全域を襲った豪雨（平成18年7月豪雨）によって犀川が著しく増水し、白鳥湖周辺が水没する被害を受けました。8月初めには水量が落ち着いたものの、駐車場や駐車場への道が流失しました。その後、2007年春に復旧工事が完了し、現在の姿を取り戻しています。

白鳥湖の魅力

犀川白鳥湖は、白鳥が飛来する冬だけでなく、四季折々の美しい景色が楽しめる場所です。春には桜が咲き、夏には緑豊かな自然が広がります。秋には紅葉が美しく、冬には雪景色とともに白鳥が舞う姿が見られます。バードウォッチングや写真撮影など、様々な楽しみ方ができるスポットです。

周辺施設

スワンガーデン安曇野: ショッピングや食事を楽しめる複合施設。巨大な白鳥のオブジェが有名です。

参考文献

『スワンが来るころ帰るころ―犀川・白鳥湖物語』神津良子著、郷土出版社、2003年

関連情報

ダム: 人造[[湖]]の形成に関わる構造物。
電力会社管理ダム: 発電を目的として電力会社が管理するダム。
日本の発電用ダム一覧: 日本国内の発電用ダムのリスト。
水力発電: 水の力を使って発電する技術。
安曇電気: かつて存在した電力会社。
中部電力: 現在、犀川ダムを管理する電力会社。
生坂ダム: 犀川にある別のダム。
御宝田遊水[[池]]: 安曇野市内の別のハクチョウ飛来地。

外部リンク

安曇野市 - 白鳥だより
社団法人電力土木技術協会
スワンガーデン安曇野
中部電力 技術開発ニュース 2003年3月（101号）白鳥湖への新型堰導入

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