生田川出入口

生田川出入口（いくたがわでいりぐち）は、兵庫県神戸市中央区に設けられた、阪神高速道路3号神戸線に属するインターチェンジです。路線番号は3-16番が付与されています。この出入口の大きな特徴の一つは、大阪方面（上り線）への入口ランプが、本線の進行方向に対して右側に設置されている点にあります。出入口付近の案内標識には、「神戸空港」方面へのアクセスが案内されています。

この出入口は、神戸市内の主要な道路や有料道路網に接続しており、交通の要衝としての役割を果たしています。具体的には、都市計画道路生田川右岸線や国道2号に直接接続しているほか、神戸港港島トンネルを通じてポートアイランドや神戸空港方面へアクセスすることが可能です。また、阪神高速32号新神戸トンネルの国道2号出入口を利用することで、山麓バイパスや市道夢野白川線（旧・西神戸有料道路）方面へも連絡しています。さらに、神戸市主要地方道梅香浜辺通脇浜線とも接続しています。

かつて、生田川出入口では、阪神高速3号神戸線の大阪方面と7号北神戸線を特定のルートで連続利用する場合に乗継割引制度が適用されていました。この制度は、生田川出入口から一般道へ一旦降り、新神戸トンネル有料道路を経由して、7号北神戸線の箕谷出入口へ至る経路に対して設けられていました。当時は、ETCを利用しない車両は、料金を支払う料金所で乗継券を受け取る必要がありました（出口での発行ではありませんでした）。しかし、2010年（平成22年）12月18日に阪神高速31号神戸山手線が湊川ジャンクションまで開通し、3号神戸線と直接接続されたことに伴い、この乗継制度は終了となりました。ただし、開通時期が予定より早まったこともあり、ETC利用車両については、2011年（平成23年）3月31日まで、1回分の通行料金で阪神高速の両区間を通行できる経過措置としての割引が実施されました。その後も、阪神高速区間と新神戸トンネルを連続して利用する際の割引自体は継続されていましたが、2012年（平成24年）10月に新神戸トンネルが神戸市道路公社から阪神高速道路株式会社に移管されたことで、ETCを利用した場合の連続通行は、原則として通し料金でのスムーズな乗り継ぎが可能となりました。

新神戸トンネルの阪神高速への移管や、それに伴うETC通し料金化による利便性向上などの影響もあり、近年、生田川出入口の利用者は増加傾向にあります。この利用者増に伴い、特に3号神戸線の上り線（大阪方面）では、慢性的な交通渋滞が発生しやすい状況が見られます。関西地方の道路交通情報では、「生田川を先頭に渋滞〇キロメートル」といった案内が頻繁に流れるほど、生田川出入口周辺は、塚本出入口や中国自動車道の宝塚東・宝塚西トンネルなどと並んで、悪名高い渋滞多発地点の一つとして知られています。また、生田川出入口と国道2号が交わる「生田川」交差点は、兵庫県下で特に交通事故の発生件数が多い交差点の一つとして挙げられており、通行する車両には十分な注意が求められます。

当出入口に設置されている料金所は「生田川料金所」です。ここには合計2つの料金所ブースが設けられており、その内訳は、ETC専用ブースが1つ、そしてETCと一般車両の双方が利用できるETC/一般ブースが1つとなっています。

生田川出入口の周辺地域には、HAT神戸として知られる、阪神・淡路大震災後の復興開発によって整備された海辺の複合都市エリアが広がっています。

阪神高速道路3号神戸線において、生田川出入口に隣接する施設としては、大阪方面（東行）には摩耶出入口（3-14, 3-15）が位置し、姫路方面（西行）には京橋出入口および京橋パーキングエリア（3-17, 3-18）が隣接しています。

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