生藤山

生藤(しょうとうさん)



生藤は、東京都西多摩郡檜原村神奈川県相模原市緑区にまたがる、標高990.3mのです。奥多摩域の南端に位置し、神奈川県の最北端でもあります。このは、神奈川県立陣馬相模湖自然公園の一部であり、藤野町十五名にも選ばれています。

歴史と名前の由来



かつて、国境を伐採しないというルールがあり、生藤が二国間の国境であったため、「切り止め」と呼ばれていました。これが転じて「きっと」「生藤」となり、「しょうとうさん」と呼ばれるようになったという説があります。また、「新編相模国風土記稿」には「字生藤」とあり、この名前は連行峰あたりまでを含んでいたと考えられています。

地理と登



生藤は、高尾から熊倉、大羽根を経て奥多摩の三頭まで続く、全長40kmを超える笹尾根縦走路の一部です。この縦走路は、標高差が大きく、東京都神奈川県の県境を縫うように続いています。「関東ふれあいの道 富士見のみち」としても知られ、多くのハイカーに利用されています。

アクセス



  • - バス: 高尾駅から〈美32〉系統の「陣馬高原下」行きバスに乗り、終点で下車します。
  • - 道:
- 和田峠から醍醐丸、連行峰を経由するルートが一般的です。このルートは距離14.7km、所要時間約5時間35分です。
- JR上野原駅から富士急バスを利用し、「井戸」バス停または「石楯尾神社前」バス停から登るルートもあります。
- JR藤野駅からは神奈川中央交通バスを利用し、「鎌沢入口」バス停から登るルートがあります。

頂からの眺望



頂はやや狭いですが、ベンチが設置されています。西側には富士、東側には陣馬を望むことができ、春にはミツバツツジが美しく咲き誇ります。頂へ続く「生藤 桜のプロムナード」は、シーズン中には多くの人で賑わいます。頂への道、および下道には岩場が続くため、注意が必要です。なお、頂にはトイレや売店はありません。

隣接する



  • - 三国: 生藤から200mの場所に位置し、東京都神奈川県梨県の3都県にまたがるです。
  • - 茅丸: 生藤から徒歩約20分の距離にあり、藤野町の最高峰です。別名、茅丸とも呼ばれます。

周辺の



  • - 熊倉: 生藤から徒歩約25分。
  • - 連行峰: 生藤から徒歩約40分。

コース詳細



コース1


  • - JR上野原駅下車後、富士急バス「井戸」行きに乗車し、終点「井戸」バス停で下車(約22分)。
  • - 徒歩で登り約1時間30分、下り約1時間5分。
  • - 軍刀利神社にはトイレと駐車場があります。

コース2


  • - JR上野原駅から富士急バス「石楯尾神社前」バス停で下車。

コース3


  • - JR藤野駅から神奈川中央交通バス「和田」行きに乗車し、「鎌沢入口」バス停で下車(約12分)。
  • - 徒歩で登り約2時間10分、下り約1時間40分。
  • - 鎌沢休憩所にはトイレがあります。

ギャラリー



(写真のキャプション)

  • - 茅丸からの南面(丹沢地や富士)の眺め

関連項目




参照文献等



(外部リンク)
  • - 国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図名:五日市(南西北西)
  • - 藤野 - 15 名 - 相模原市観光協会

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