用瀬駅

用瀬駅（もちがせえき）

用瀬駅は、鳥取県鳥取市用瀬町に所在する西日本旅客鉄道（JR西日本）の因美線に属する駅です。この駅は、恒例行事である流しびなで知られており、毎年多くの観光客が訪れる一大イベントが開催されます。しかし、この駅には日常的には特急列車の停車はなく、流しびなの日の旧暦3月3日には一部の特急列車が臨時に停車します。かつては急行列車の停車駅でもありました。

歴史

用瀬駅は1919年（大正8年）12月20日に開設され、当初は鉄道院の因美軽便線の終着駅でした。その後、1922年に軽便線制度が廃止され、因美線に改称されました。そして、1923年には智頭駅方面への延伸が行われ、途中駅としての役割を果たすことになりました。

1928年には因美南線の開通により因美線が因美北線に改称され、1932年に現在の因美線として全通を果たしました。1955年には新たに用瀬町が形成され、駅の所在地表示も変更されました。1970年には貨物取扱いが廃止され、1985年には荷物扱いも終了しました。1987年には国鉄の民営化に伴い、JR西日本に移管されることになりました。さらに、2004年には用瀬町が鳥取市に編入され、現在の駅名表示に変更されました。2014年には駅舎内の自動券売機が撤去され、無人駅となりました。

駅構造

用瀬駅の構造は島式ホームが1面2線あり、列車の交換が可能な地上駅です。駅舎は木造で、構内踏切経由で駅舎とホームが接続されています。1番線が上下本線、2番線が上下副本線として利用され、通過列車は主に1番線を走行します。駅舎脇には男女別の水洗式トイレが設けられています。

利用状況

2020年度の「鳥取市統計要覧」によると、用瀬駅の年間乗車人員は約2.4万人であり、1日の平均乗車人員は約66人とされています。乗車人数は年間を通じて変動があり、近年の推移が記録されています。

駅周辺

用瀬駅周辺にはバス路線も存在しており、国道53号、373号、482号沿いにある「用瀬駅前」停留所から利用することが可能です。駅舎の反対側に位置しているこのバス停は、跨線橋で駅舎と連絡しています。

隣の駅

• - 因美線: 鷹狩駅 - 用瀬駅 - 因幡社駅

用瀬駅は地域にとっての重要な交通拠点であり、特に流しびななどのイベントに関連してその存在が際立っています。地域の歴史に根差したこの駅は、観光客にとっても便利な場所です。

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