田並駅

田並駅：紀伊半島の海沿いを走るローカル線の駅

和歌山県東牟婁郡串本町田並に位置する田並駅は、西日本旅客鉄道（JR西日本）紀勢本線（きのくに線）の駅です。青い海と緑豊かな山々に囲まれた、静かで風光明媚な場所に佇んでいます。古くからの歴史を感じさせる駅舎は、2020年に改築され、現代的な機能も備えています。

歴史：昭和初期から続く駅

田並駅は、1940年（昭和15年）8月8日、紀勢西線江住駅～串本駅間の開通と同時に開業しました。その後、1959年（昭和34年）7月15日の線路名称改定により、紀勢本線に編入されています。開業以来、地域の重要な交通拠点として、多くの人々の暮らしを支えてきました。

かつては貨物取扱や荷物扱いも行われていましたが、1971年（昭和46年）7月1日と1978年（昭和53年）4月1日にそれぞれ廃止。1985年（昭和60年）3月14日には無人駅化されました。国鉄分割民営化後の1987年（昭和62年）4月1日からは、JR西日本の駅として運営されています。そして、2021年（令和3年）3月13日には、ICカード「ICOCA」の利用が可能になり、利便性が向上しました。

駅舎と構造：島式ホームの小さな駅

田並駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車交換が可能です。駅舎は線路の南側、海側に位置し、ホームとは構内踏切（遮断機あり）で結ばれています。改築された新しい駅舎は、周辺の自然環境に調和したデザインとなっています。トイレは男女共用の汲取り式です。新宮駅の管理下にあり、無人駅として運行されています。

周辺環境：穏やかな田園風景が広がる

田並駅の周辺は、のどかな田園風景が広がり、静けさの中に自然の豊かさを感じられます。駅周辺には、串本町立串本西中学校、田並郵便局、田並劇場などの施設があり、地域住民の生活を支えています。国道42号も近くを通っており、車でのアクセスも良好です。また、串本町コミュニティバスの「田並駅前」停留所も利用でき、近隣への移動も便利です。

アクセス：車やバスでのアクセスが便利

田並駅へは、マイカーでのアクセスが便利です。国道42号から駅へのアクセス道路は整備されており、比較的容易に駅にアクセスできます。公共交通機関としては、串本町コミュニティバスを利用することができます。

隣の駅

紀伊有田駅
田子駅

田並駅は、紀伊半島の美しい海岸線沿いを走る紀勢本線に位置し、周辺の自然や歴史に触れながら、ゆったりとした時間を楽しむことができる場所です。ローカル線の旅情を感じたい方におすすめの駅です。

もう一度検索