田代駅

田代駅

田代駅は、佐賀県鳥栖市桜町に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）鹿児島本線の駅です。駅番号はJB14で、九州鉄道（初代）開業時より現存する、九州最古の駅の一つとして知られています。駅の裏手には鳥栖貨物ターミナル駅が併設されており、鉄道輸送の重要な拠点となっています。

歴史

田代駅は、1889年（明治22年）12月11日に九州鉄道（初代）によって開設されました。当初の計画では、長崎本線が当駅から分岐する予定でしたが、後に鳥栖駅に変更されています。この変更の理由については、鳥栖市史で「資料がなく明らかではない」としながらも、鳥栖の実業家である八坂甚八の誘致運動があったためではないかと推測されています。

その後、1907年（明治40年）7月1日に九州鉄道（初代）が国有化され、帝国鉄道庁の所管となりました。1927年（昭和2年）2月24日には、中央軌道（後の朝倉軌道田代線）の上田代（田代）-上小郡間が開業しましたが、1933年（昭和8年）頃には運行を休止しています。

1974年（昭和49年）3月5日には業務委託駅となり、1961年（昭和36年）6月1日に貨物取扱が廃止、1984年（昭和59年）2月1日には荷物扱いも廃止され、一時的に無人駅となりましたが、後に駅員が再配置されました。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道が駅を継承しました。

2000年（平成12年）10月2日には自動改札機が設置され、2009年（平成21年）3月1日にはICカードSUGOCAの利用が開始されました。2015年（平成27年）3月14日には再び無人駅となっています。

かつては日清製粉鳥栖工場への専用線もありましたが、1980年代に廃止されました。

駅名の由来

田代駅の駅名は、開業時の地名である基肄郡田代村に由来しています。「田代」の「田」は「田畑」、「代」は「小平坦地」を意味し、鎌倉時代に開墾された古い土地であることを示しています。江戸時代には「田代領」となり、長崎街道の宿場町の一つである「田代宿」として栄えました。

駅構造

田代駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。1番ホームには上り列車、2番ホームには下り列車が発着します。駅舎は上りホームに接する形で設置されており、二本のホーム間は跨線橋で結ばれています。当駅ではオーバーランが多いため、跨線橋には視認性を高めるためにオレンジと青の蛍光塗料が塗られています。

木造駅舎は2002年（平成14年）1月に解体され、翌2月にはとんがり屋根を持つ小さな駅舎が完成しました。簡易SUGOCA改札機が設置されており、SUGOCAの利用が可能ですが、カードの販売は行っておらず、チャージのみ対応しています。

のりば

田代駅のホームは以下の通りです。

1番のりば：上り（鳥栖・久留米・博多方面）
2番のりば：下り（肥前旭・佐賀・長崎方面）

利用状況

2020年（令和2年）の1日平均乗車人員は503人です。近年の1日平均乗降・乗車人員は以下の通りです。

駅周辺

田代駅周辺には、以下の施設があります。

九州環境福祉医療専門学校
久光製薬九州本社・鳥栖工場
日清製粉鳥栖工場
キユーピー鳥栖工場
佐賀県道205号鳥栖田代線
国道3号
長崎自動車道鳥栖インターチェンジ

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

鹿児島本線

■快速：通過

■区間快速（一部列車のみ停車）・■普通：弥生が丘駅 (JB13) - 田代駅 (JB14)（鳥栖貨物ターミナル駅） - 鳥栖駅 (JB15)

脚注

注釈

特になし

出典

特になし

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

* 田代駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

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