田川郡 (羽前国)

田川[[郡]](たがわぐん)



概要



田川[[郡]]は、かつて山形県出羽国羽前国)に存在したです。羽前国の中で唯一、海岸線を有していたのが特徴です。現在の東[[田川[[郡]]]]、鶴岡市、そして酒田市の一部(概ね最上川以南)が、かつての域に相当しますが、これは行政区画として正式に定められたものではありません。

歴史



田川[[郡]]は、古くは「多川」や「田河」とも表記されていました。その歴史は古く、和銅5年(712年)に越後国から出羽国が分立した際、出羽[[郡]]の南部が分割されて成立しました。中世末期には、の東部に櫛引が成立しましたが、後に田川[[郡]]に吸収されています。

近代以降の沿革



所属町村の変遷については、西田川[[郡]]および東[[田川[[郡]]]]の項目に詳しい記載があります。

幕末時点では、田川[[郡]]は出羽国に属していました。「旧高旧領取調帳」によると、明治初年時点での支配状況は以下の通りです。鶴岡は便宜的に1町として数えられています。

後の西田川[[郡]]域(1町137村): 鶴岡藩
後の東[[田川[[郡]]]]域(259村): 鶴岡藩、松山藩、寺社領
後の飽海域(3村): 鶴岡藩(勝浦村、浦村、法木村)

明治元年(1868年)には、戊辰戦争後の処分により、鶴岡藩領が酒田民政局の管轄となりました。その後、出羽国が分割され、田川[[郡]]は羽前国の所属となります。鶴岡藩と松山藩は減封され、鶴岡藩は会津藩への転封が決定しましたが、実行には至りませんでした。

明治2年(1869年)には、鶴岡藩の磐城平藩への転封も決定されましたが、これも実行されませんでした。松山藩は改称して松嶺藩となり、鶴岡藩は鶴岡に復帰。酒田県(第1次)が発足し、寺社領と旧鶴岡藩領の一部を管轄しました。また、鶴岡藩は大泉藩と改称しました。

明治3年(1870年)には、勝浦村、浦村、法木村(いずれも飛島)の所属が飽海に変更され、酒田県の管轄となりました。酒田県は県庁の移転と改称を経て山形県となります。

明治4年(1871年)の廃藩置県により、藩領は大泉県、松嶺県となり、その後、第一次府県統合により、全域が酒田県(第2次)の管轄となりました。

明治8年(1875年)には、酒田県(第2次)が県庁移転と改称を経て鶴岡県となり、明治9年(1876年)の第二次府県統合により、山形県の管轄となります。

そして、明治11年(1878年11月1日区町村編制法の山形県での施行に伴い、田川[[郡]]は、鶴岡ほか1町114村の区域が西田川[[郡]]、藤島村ほか197村の区域が東[[田川[[郡]]]]としてそれぞれ分割され、田川[[郡]]は消滅しました。

参考文献



角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 6 山形県角川書店、1981年12月1日。ISBN 4040010604。
旧高旧領取調帳データベース

関連項目



消滅したの一覧
田川行文 - 田川[[郡]]司を自称した鎌倉時代の豪族。
僧妙達蘇生注記

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