田野倉駅

田野倉駅の概要

田野倉駅（たのくらえき）は、山梨県都留市田野倉に位置する富士山麓電気鉄道富士急行線の駅で、駅番号はFJ03です。この駅は、地域の交通の要所として機能しており、多くの利用者に愛されています。

歴史

田野倉駅は1929年6月19日に開業し、当初から地域の交通機関として重要な役割を果たしてきました。1973年には業務が委託化されるなど、運営方法にも変化が見られました。2010年度には自動列車停止装置（ATS）が設置され、安全対策が強化されました。2015年3月14日からは、ICカード「Suica」が利用可能となり、利便性が向上しました。記録によれば、2022年4月1日には、富士急行の鉄道事業が分割されたことに伴い、富士山麓電気鉄道の駅として新たなスタートを切りました。

駅構造

田野倉駅は、相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、ホームは互い違いに配置されています。駅舎に近い1番線ホームは河口湖寄り、一方の2番線ホームは大月寄りに位置しています。1番線ホームへのアクセスは、スロープを利用することで簡単に行なえますが、2番線ホームへは安全のため警報機と遮断機の設置された構内踏切を使う必要があります。また、各ホームには小さな待合所が設置されているため、利用者は快適に待機することができます。

さらに、構内には側線が1本あり、これも河口湖方面に向かっています。ただし、側線は駅舎の横で途切れており、そこには貨物用のホームが残存しています。駅の脇には富士山麓電気鉄道の田野倉変電所も設置され、運行の基盤を支えています。

駅舎と設備

駅舎は木造で造られており、その内部には簡易Suica改札機があります。有人駅ではあるものの、業務は1973年から委託されており、窓口業務は一時的に休止中です。駅舎内には、乗客が利用できる待合所と窓口がありますが、窓口は使用されていません。駅舎の脇にはトイレがあり、改札の外側に設けられているため、駅に入らずとも利用可能です。さらに、田野倉駅の駅名標は、他の駅同様に「きかんしゃトーマス」をテーマにしたデザインとなっており、駅のキャラクターは「ディーゼル 10」として親しまれています。

のりば

田野倉駅の1番線は主本線として利用されており、通常は両方向の列車がこのホームに発着します。対向列車との行き違いが必要な場合は、2番線が使用され、不定期列車もこちらに入線します。このように、利用者の利便性を考慮した構造となっています。

利用状況

2021年度の1日平均乗降人員は約501人であり、地域の重要な交通拠点としての役割を果たしています。

駅周辺の施設

田野倉駅周辺には、国道139号をはじめとした主要道路、都留市立禾生第二小学校、田野倉簡易郵便局、旧尾県小学校校舎（尾県郷土資料館）、中央自動車道、オギノ 都留田野倉店、山梨県立リニア見学センターが存在し、多彩な施設が揃っています。特に山梨県立リニア見学センターへは、駅からバスで5分または徒歩で25分〜30分の距離です。

バス路線のアクセス

駅の西方100メートルほどの位置に富士急バス「田野倉」の停留所があり、道の駅つるや山梨県立リニア見学センター、都留市駅方面、大月駅方面など、様々なルートが提供されています。また、徒歩15分ほどのところには中央自動車道の小形山バスストップもあり、高速バスも利用可能です。

隣接する駅

田野倉駅は、富士山麓電気鉄道の富士急行線の一部であり、隣接駅は上大月駅（FJ02）と禾生駅（FJ04）となっています。

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