甲府記念日ホテル

甲府記念日ホテル

甲府記念日ホテルは、山梨県甲府市の湯村温泉に位置するホテルです。以前は国際興業が運営する富士屋ホテルチェーンの一員として「甲府富士屋ホテル」の名称で知られていました。

概要

ホテルは1989年10月に開業し、高さ60m、15階建てという当時としては山梨県内で最も高い建造物でした。1994年にアピオ甲府タワー館（現在の甲府セレス）にその座を譲りましたが、ホテルとしては現在も県内最高層を誇っています。
建物は当初、国際興業グループが所有し、富士屋ホテルチェーンが運営を受託していました。

館内には、和室や洋室の客室のほか、レストラン、結婚式場、美容室、写真館、茶室などが併設されています。近年では、宴会場の一部を改装してチャペルを建設するなど、ブライダル関連事業に注力しており、婚礼は甲府富士屋ホテル時代の年間総売上高の3分の2を占めていました。また、日帰り入浴も可能な温泉浴場も備えています。

甲府記念日ホテルへの移行

2018年7月、愛知県に拠点を置く海栄RYOKANSグループの「ドルフィン・ワークス」が甲府富士屋ホテルを取得しました。2019年3月31日をもって甲府富士屋ホテルとしての営業を終了し、改装後、4月10日に「甲府記念日ホテル」としてリニューアルオープンしました。経営権の変更に伴い、甲府富士屋ホテルの従業員のおよそ半数が甲府記念日ホテルに引き継がれました。

エピソード

この地は元々、1937年（昭和12年）に開業した「昇仙峡ホテル」（1942年（昭和17年）に「昇仙閣」と改称）があった場所です。1962年（昭和37年）に国際興業が昇仙閣を買収し、営業を継続していましたが、リニューアルのために1988年（昭和63年）に一旦営業を終了し、翌年に現在のホテルとして再オープンしました。なお、「昇仙閣」の名前は2020年現在もホテル1階の宴会場の名称として受け継がれています。

今上天皇と皇后が皇太子・同妃時代に山梨県で開催された国民体育大会に参席された際、宿泊されました。

甲府富士屋ホテル時代には、料理人の金萬福が、開業から数年の間、料理長を務めていました。

アクセス

甲府駅バスターミナル3・4番乗り場から山梨交通バス01、02、03、04、05、06、08、26、34、56、58、60、65、70、72、82、99系統に乗車し、湯村温泉入口バス停で下車後、徒歩3分
JR韮崎駅から山梨交通バス08系統「一高経由 甲府駅」行きに乗車し、湯村ショッピングセンターバス停で下車後、徒歩3分
中央高速バスがホテル前に乗り入れ（2024年現在は午前中に当ホテル発が2便、午後に新宿発が2便のみ）
クリスタルライナーがホテル前に乗り入れ
JR甲府駅からタクシーで15分
JR竜王駅からタクシーで10分
中央自動車道甲府昭和インターチェンジから車で15分
中央自動車道双葉スマートインターチェンジから車で15分

関連項目

山梨県笛吹川フルーツ公園 - 公園内に同系列だったフルーツパーク富士屋ホテルがあります。
ホテル青森 - 同じく同系列だったホテルで、設計者が共通しています。
山梨県の超高層建築物の一覧

外部リンク

公式ウェブサイト

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