町田山崎団地

町田山崎団地について

町田山崎団地（まちだやまさきだんち）は、東京都町田市山崎町に所在するUR都市機構の住宅団地です。1968年から1969年にかけて旧日本住宅公団によって建設されたこの団地は、町田市の代表的なマンモス団地で、約3,920戸の住宅を有しています。現在は賃貸住宅として運営されており、多摩丘陵と相模野台地の境界付近に設置されています。

歴史と概要

町田山崎団地は都市再生機構により管理されており、南に隣接する町田木曽住宅などと共にニュータウンを形成しています。地形は起伏があるものの、周辺の藤の台団地と比べると平坦です。各棟は街区ごとに番号が付与されており、現在の街区は2～7街区に分かれています。団地の北には「山崎第二住宅団地」があり、街区の番号は連続していますが、これは異なる地域として扱われています。

最盛期にはおよそ1.5万人が住んでいましたが、少子高齢化の影響で2024年現在の人口は約5,500人と減少しています。町田山崎団地内での交通の利便性を高めるため、2007年には町田都市計画道路が開通しました。また、2009年には旧一街区の建て替えが行われ、新たに「サンヒルズ町田山崎」となりました。これにより当初9棟あった住宅が3棟に集約され、余剰地は住宅用地に転用されていきました。

環境への取り組み

2013年には、国内の住宅団地では初めてヤギによる除草実験が行われ、話題となりました。この活動は一定の成功を収め、以降も毎年のように実施され、他の住宅団地にも広がっています。さらに、地元住民との協力により環境保全に取り組む姿勢が評価されています。

交通アクセス

町田山崎団地は鉄道駅から遠いため、主に神奈川中央交通のバスが利用されます。団地の中心には「山崎団地センター」というバス停があり、ここからは町田バスセンターへの直行便が運行されています。特に東京都心への通勤には急行バス「ツインライナー」が重宝されています。

また、2022年には多摩都市モノレールの町田方面への延伸計画が発表され、団地周辺も通過する予定となっています。これによりさらなる交通利便性の向上が期待されます。

地域の施設

団地内には、木曽山崎コミュニティセンターや図書館、郵便局、警察署があり、地域住民の生活を支える公共施設が整備されています。さらに、商業面では「山崎団地名店街」があり、スーパーマーケットや飲食店が並び、地域の活気を保っています。教育機関としては町田市立の小中学校や、東京都立高校も近隣に存在し、子どもたちの学び舎も充実しています。一方で、老朽化した施設も存在しており、近年では移転や新築が進められています。

文化と人々

過去には、著名な作家や芸能人が町田山崎団地に住んだこともあります。例えば、芥川賞を受賞した作家や人気俳優がこの地を拠点としていました。地域の人々は、団地生活の中で培った絆を大切にし、これからもこのコミュニティを支えていくことでしょう。

このように、町田山崎団地は豊かな歴史と地域性が息づく場所であり、今後の発展にも注目が集まっています。

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