畠山政国 (総州家)

畠山政国：室町時代の武将、その生涯

畠山政国は、室町時代に生きた武将であり、能登国の守護である畠山義有の子として生まれました。彼は畠山義忠の孫にあたり、畠山義統の弟でもあります。通称は次郎。室町幕府 восьмой 将軍、足利義政より偏諱を受け、政国と名乗りました。

生涯

本家である河内畠山氏の内紛において、能登畠山氏は畠山義就を支持し、政国を義就の猶子とすることで関係を強化しました。この動きは、当時の政治情勢と畠山氏内部の複雑な力関係を反映しています。

文正元年（1466年）12月には、紀伊国牟婁郡芳養荘（現在の和歌山県田辺市）を熊野新宮に寄進しました。この寄進の後、熊野三山は蜂起することになります。応仁元年（1467年）にかけて、紀伊国の大部分を平定するなどの軍事的な活躍を見せました。

応仁の乱が勃発すると、政国は紀州勢を率いて上洛し、義就に合流しました。しかし、義就に実子の修羅が誕生すると、政国は追放されることとなり、越前国において朝倉孝景によって殺害されました。

参考文献

上野殖 編『熊野速玉神社小史』熊野速玉神社々務所、1916年4月19日
弓倉弘年『中世後期畿内近国守護の研究』P156 - P158、P284 - P285、清文堂出版、2006年
* 和歌山県史編さん委員会 編『和歌山県史』《中世》和歌山県、1994年3月25日

畠山政国の生涯は、室町時代の武将としての活動、畠山氏の内紛、そして応仁の乱という大きな戦乱の中で翻弄された人物であったと言えるでしょう。彼の生涯は、当時の社会情勢や武士の生き方を考察する上で重要な事例となります。

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