疋田康行

疋田康行（ひきた やすゆき）氏について

疋田康行氏は、1949年生まれの日本の歴史学者、経済学者です。専門は日本資本輸出史であり、この分野で多くの研究成果を上げています。立教大学の名誉教授であり、同大学の副総長や公益社団法人私立大学情報教育協会の副会長など、教育・研究機関の要職も歴任しました。

学歴と研究活動

東京都出身の疋田氏は、1968年に東京教育大学附属高等学校（現在の筑波大学附属高等学校）を卒業後、1973年に一橋大学経済学部を卒業しました。大学時代はマルクス経済学のゼミに所属し、学生自治会活動にも参加していました。その後、一橋大学大学院経済学研究科博士課程に進み、1979年に単位を取得しました。大学院では、講座派日本史学者の中村政則氏のゼミに所属し、日本史の研究にも携わりました。

立教大学でのキャリア

横浜国立大学経済学部での非常勤講師を経て、1981年に立教大学経済学部の日本資本主義発達史講座の専任講師に就任しました。その後、助教授、経営学科長を経て、1992年に教授に昇進しました。1997年には経済学部長、2000年には教務部長、2006年には総長室長、2007年には副総長（総括）兼総長室長を歴任し、大学運営にも深く関わりました。2013年には公益社団法人私立大学情報教育協会の副会長に就任し、2015年に立教大学名誉教授となりました。疋田氏の指導を受けた須永徳武立教大教授は、大学院時代に疋田ゼミに所属していました。

主な著書

疋田氏は、日本資本主義や戦時下の日本経済に関する研究書を多数発表しています。主な著書としては、以下のものがあります。

『戦時日本の対東南アジア経済支配の総合的研究』（1990年）
『「南方共栄圏」―戦時日本の東南アジア経済支配』（1995年）
* 『経済・経営情報処理マニユアル作成のための研究と実践 : データベース利用の経済学・経営学系「一般情報処理」教育法の開発』（1996年）

これらの著書は、戦時下の日本経済や東南アジアへの経済進出に関する重要な研究成果として、高く評価されています。

関連事項

疋田氏は、筑波大学附属中学校・高等学校の卒業生であり、同校の人物一覧にも名前が掲載されています。

疋田康行氏は、研究者としてだけでなく、教育者、大学運営者としても、多岐にわたる分野で貢献した人物であると言えるでしょう。

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