白川口駅

白川口駅について

白川口駅は、岐阜県加茂郡白川町坂ノ東に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）高山本線の駅です。この駅は、特急「ひだ」が1日に上下合わせて8本停車するほか、1日に1本のみ当駅を終点とする列車と、2本が始発として設定されています。駅の構造は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線の地上駅です。1番線と2番線がそれぞれ上下の本線として使われており、ホーム間は跨線橋で連絡しています。

木造の駅舎が特徴で、簡易委託駅となった際に駅舎内のリニューアル工事が行われ、駅前には公衆トイレが新設されました。現在、駅の業務は白川町が受託しており、美濃太田駅が当駅を管理しています。

かつては東海交通事業の職員が業務を担当し、みどりの窓口も設置されていましたが、現在は簡易委託駅となっています。

歴史

白川口駅は、1926年（大正15年）3月15日に高山線（後に高山本線に改称）が上麻生駅から延伸した際に、終着駅として開業しました。当時は旅客と貨物の両方を取り扱っていました。

その後、1928年（昭和3年）3月21日に高山線が飛騨金山駅まで延伸したことで、白川口駅は途中駅となりました。

1973年（昭和48年）4月20日には貨物の取り扱いが廃止され、1985年（昭和60年）3月14日には荷物扱いも廃止されました。

1987年（昭和62年）4月1日には国鉄分割民営化に伴い、東海旅客鉄道の駅となりました。1992年（平成4年）11月にはみどりの窓口が開業しましたが、2012年（平成24年）4月1日に白川町委託の簡易委託駅となっています。

駅の構造

白川口駅は、2面3線のホームを持つ地上駅です。木造駅舎が特徴で、簡易委託化の際にリニューアル工事が行われました。駅前には公衆トイレが設置されています。

利用状況

岐阜県統計書によると、白川口駅の1日平均乗車人員は以下の通り推移しています。

2005年度：322人
2007年度：297人
2008年度：267人
2009年度：253人
2010年度：230人
2011年度：218人
2012年度：199人
2013年度：192人
2014年度：184人
2015年度：186人
2016年度：203人
2017年度：182人

乗車人員は減少傾向にありますが、地域住民の重要な交通手段としての役割を果たしています。

駅周辺

白川口駅は、白川町の中心部から飛騨川を挟んだ対岸の坂ノ東地区に位置しています。駅周辺には以下の施設があります。

白川町役場
白川町町民会館
美濃白川楽集館
白川温泉
飛水峡
飛騨川バス転落事故現場（慰霊碑は撤去され、一部が移設）
第一飛騨川橋梁（鉄道写真の名所）
白川橋
大垣共立銀行白川口支店
東濃信用金庫 白川支店
旧岐阜県立白川高等学校
白川町立白川中学校

バス路線

駅前ロータリーには濃飛バスの「白川口駅」停留所があり、バスが発着しています。白川中央線は平日のみ運行で、土休日は運休です。また、予約制バス（おでかけしらかわ・ひがししらかわ）も運行しています。

主なバス路線は以下の通りです。

白川中央線：下油井駅 / 林道口・マツオカ白川店
白川東白川線：白川病院 / 越原消防センター

かつては加子母村方面への路線や名鉄バス（名古屋鉄道）の下呂線も運行していました。

その他

白川口駅がある白川町は、世界遺産である白川郷がある白川村とは別の地域です。白川村には鉄道が通っておらず、白川郷への最寄りの駅は高山駅です。

白川町では、美濃白川ブランドの浸透を目指し、列車到着時に乗客に白川茶を配る場合があります。

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海）高山本線

上麻生駅 - （飛水峡信号場） - 白川口駅 - （鷲原信号場） - 下油井駅

※特急「ひだ」の隣の停車駅は列車記事を参照してください。

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