白根熊三

白根熊三

白根熊三（しらね くまぞう、1876年1月2日 - 1939年8月31日）は、日本の海軍軍人であり、最終階級は海軍中将でした。

経歴

白根熊三は、1876年（明治9年）に山口県で生まれました。海軍兵学校（24期）を1897年（明治30年）に卒業。同期には、後に海軍大将となる大角岑生や山本英輔らがいました。

海軍兵学校卒業後、白根は海軍少尉候補生となり、海軍軍人としてのキャリアをスタートさせます。その後、様々な艦艇に乗り組み、経験を積みました。

1907年（明治40年）には、海軍大学校甲種学生（6期）を卒業。その後、海軍少佐に任官しました。

第一次世界大戦後の1917年（大正6年）には、「千歳」艦長に就任。その後も、「比叡」や「石見」といった主要艦艇の艦長を歴任しました。

1921年（大正10年）には、海軍少将に昇進。第一艦隊参謀長、連合艦隊参謀長といった要職を歴任しました。

1924年（大正13年）には、海軍省教育局長に就任し、海軍の人材育成に尽力しました。1925年（大正14年）には、海軍兵学校校長に就任し、後進の育成に力を注ぎました。

同年12月には海軍中将に昇進。

1927年（昭和2年）に予備役となり、1938年（昭和13年）には後備役となりました。1939年（昭和14年）に死去しました。

年譜

1897年（明治30年）：海軍兵学校（24期）卒業、海軍少尉候補生
1898年（明治31年）：秋津洲乗組
1901年（明治34年）：横須賀海兵団付
1907年（明治40年）：海軍大学校甲種学生（6期）卒業、海軍少佐
1917年（大正6年）：「千歳」艦長
1919年（大正8年）：「比叡」艦長
1920年（大正9年）：「石見」艦長
1921年（大正10年）：海軍少将、第一艦隊参謀長、連合艦隊参謀長
1924年（大正13年）：海軍省教育局長
1925年（大正14年）：海軍兵学校校長、海軍中将
1927年（昭和2年）：予備役
1938年（昭和13年）：後備役
1939年（昭和14年）：死去

栄典

白根熊三は、その功績により、数々の位階、勲章を受章しました。

1901年（明治34年） - 正七位
1906年（明治39年） - 従六位
1916年（大正5年） - 従五位
1925年（大正14年） - 従四位
1928年（昭和3年） - 正四位
1905年（明治38年） - 勲六等瑞宝章
1915年（大正4年） - 勲三等瑞宝章
1921年（大正10年） - 第一回国勢調査記念章

その他

山口県野久留米町にある軍神広瀬中佐亡友展墓記念碑は、白根熊三が書いたものです。

参考文献

外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
福川秀樹『日本海軍将官辞典』芙蓉書房出版、2000年。
海軍歴史保存会編『日本海軍史』第9巻、発売:第一法規出版、1995年。

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