白水鉱泉

白水鉱泉について

大分県中南部の由布市庄内町阿蘇野に位置する白水鉱泉は、日本国内でも稀な純粋な天然炭酸水が湧き出る鉱泉として有名です。この鉱泉は、九重連山の東部にそびえる黒岳（標高1,586m）の山麓にあり、黒岳への登山道の入り口にもなっています。鉱泉の周辺は、多量の二酸化炭素の影響で岩や土壌が白く染まり、湧き出る水も白く見えることから、「白水」という名前が付けられました。

特徴

白水鉱泉から湧き出る水は、単純二酸化炭素泉であり、一般的に「ラムネ水」とも呼ばれています。そのままでも飲用が可能で、砂糖を加えるとサイダーのような味わいになるため、多くの人に親しまれています。地元の人々や観光客にとって、この鉱泉水は無料で提供されており、気軽に楽しむことができます。

また、環境保護への配慮から、持ち帰りは1人あたり500mlのペットボトル1本までと制限されています。このルールを守ることで、鉱泉の恵みを後世にまで残していくための努力が続けられています。

周辺環境

白水鉱泉の西方には、環境庁による名水百選に選ばれた男池湧水群があります。この地域一帯は豊かな自然に恵まれ、清らかな水が豊富に湧き出ています。これらの自然環境は、訪れる人々に癒しと安らぎを与えてくれます。

湯布院温泉郷の拡大

2019年10月4日、白水鉱泉を含む庄内町阿蘇野地区周辺の飲泉が、国民保養温泉地に指定されました。これにより、従来の由布院温泉、湯平温泉に加え、庄内温泉など5つの地域の温泉が「湯布院温泉郷」として統合されました。この拡充指定は、温泉地としての魅力をさらに高め、より多くの人々にその恵みを享受してもらうことを目的としています。

アクセスと利用

白水鉱泉は、その珍しさから多くの観光客が訪れます。鉱泉水を味わうだけでなく、黒岳登山への拠点としても利用されています。訪れる際には、環境への配慮を忘れずに、この貴重な自然の恵みを大切に利用しましょう。周辺の自然環境も合わせて楽しむことで、より充実した体験となるでしょう。



参考資料
* 白水鉱泉 - 日本一の「おんせん県」大分県の観光情報公式サイト

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