百合が原駅

百合が原駅について

百合が原駅（ゆりがはらえき）は、北海道札幌市北区百合が原5丁目にある、北海道旅客鉄道（JR北海道）札沼線（学園都市線）の駅です。駅番号はG07で、電報略号はユリです。

歴史

この駅は、1986年に開催された「'86さっぽろ花と緑の博覧会」に合わせて、臨時の乗降場として開設されました。博覧会終了後も、地域住民の要望と周辺の宅地化の進展により、臨時乗降場として営業を継続し、翌年の国鉄分割民営化の際に正式な駅となりました。

開設までの経緯

1984年11月5日：札幌市が都市緑化フェアの準備として、国鉄に臨時駅設置を要請。
1985年4月19日：全国都市緑化さっぽろフェア実行委員会が、新琴似-篠路間への臨時駅設置を国鉄に要請。
1986年1月16日：臨時乗降場新設工事協定を締結。
1986年3月27日：国鉄が臨時乗降場建設に関する鉄道用地使用を承認。
1986年4月10日：臨時乗降場着工。
1986年6月28日：国鉄札沼線の百合が原臨時乗降場として開業。旅客のみの取り扱いでした。

開業当初は桑園駅の管轄下にあり、駅員は配置されていませんでしたが、隣接地にコンテナ改造の乗車券販売所を設け、札幌駅営業開発センターから派遣された職員が切符を販売していました。また、国鉄直営店「ポプラ」も開設され、記念乗車券や手作り商品が販売されました。

駅への昇格とその後

1987年4月1日：国鉄分割民営化により、JR北海道の駅となり、同時に旅客駅に昇格し、百合が原駅となりました。
1991年3月16日：札沼線に「学園都市線」の愛称が設定されました。
1995年3月16日：太平駅 - 篠路駅間が複線化され、ホームが増設され、跨線橋が設置されました。
1999年7月13日：自動改札機が設置されました。
2000年：桑園駅 - 石狩月形駅間に自動進路制御装置 (PRC) が導入されました。
2007年10月1日：駅番号「G07」が設定されました。
2008年10月25日：ICカード「Kitaca」の利用が開始されました。
2012年6月1日：桑園駅 - 北海道医療大学駅間が電化されました。

駅名の由来

駅名は、隣接する百合が原公園の名称に由来しています。

駅構造

百合が原駅は、相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、ホームの長さは135mです。桑園駅が管理する無人駅で、簡易自動券売機と簡易自動改札機が設置されています。Kitacaの利用は可能ですが、カードの販売は行っていません。

利用状況

2022年度の1日平均乗車人員は764人で、札幌市内のJR駅では最も少ない駅です。近年は利用者の変動が見られます。

駅周辺

駅の西側には、1960年代に宅地化された一戸建て住宅街が広がっています。一方、東側は1980年代に駅の開業と前後して宅地化が進み、低層集合住宅が多く見られます。駅前広場には、バス路線の乗り入れや商業施設はありません。

周辺施設

国道231号
北区太平百合が原まちづくりセンター
北警察署太平交番
札幌太平郵便局
百合が原公園
北海道中央バス「百合が原公園前」停留所

隣接駅

JR北海道 札沼線（学園都市線）
太平駅 (G06) - 百合が原駅 (G07) - 篠路駅 (G08)

参考資料

札幌の都市交通データ
報道発表資料
本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』北海道新聞社、2008年。

外部リンク

百合が原｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜鉄道・きっぷ｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

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