皿ヶ嶺

皿ヶ嶺（さらがみね）

皿ヶ嶺は、愛媛県の中予地方に位置する東温市と上浮穴郡久万高原町にまたがる美しい山であり、標高1271メートルを誇ります。この山は皿ヶ嶺連峰県立自然公園に属し、多くの自然愛好者や登山者に人気のあるスポットです。さまざまな登山ルートが存在し、訪れる人々に様々な体験を提供しています。

地理的特徴

皿ヶ嶺連峰は東温市の南側に広がっており、その周囲には陣ヶ森、石墨山、堂ヶ森、さらには石鎚山などが連なっています。西側には松山平野と久万高原を分ける三坂峠があり、自然の美しい景観が広がっています。山の北斜面は中央構造線に位置し、そこには多くの断層があります。また、中腹までは急傾斜になっており、その後山頂近くになると、フラットな稜線が広がる竜神平が見られます。この独特な形状から山は「皿ヶ嶺」と名付けられました。

冬の季節には、降雪が時折発生し、1メートル近く積もることもあります。そのため、皿ヶ嶺には中腹にスキー場が設けられており、冬季にはスキーやスノーボードを楽しむことができます。山頂には二等三角点「行長」が設置されており、多くの登山者がこの地点を目的に訪れます。

登山ルート

皿ヶ嶺には、計7つの登山口があり、各ルートによって異なる景観や難易度が楽しめます。以下に主要な登山コースをいくつか紹介します。

1. 風穴コース：風穴から竜神平を通り皿ヶ嶺の山頂へ至る一般的なルートです。
2. 上林峠コース：水の元から上林峠を経由し、竜神平から山頂にアクセスするルートですが、現在登山道は崩落のため閉鎖されています。
3. 赤柴峠コース：鉄塔巡視路を利用したルートで、比較的シンプルです。
4. 瞽女石水の元コース：鉄塔No.156から瞽女石へ進み、水の元を経て風穴、竜神平を経由して山頂にアクセスするルートです。
5. 井内峠西コース：井内峠から1253mピークを経て陣ヶ森のアンテナに立ち寄り、上林峠から竜神平を経由して山頂へ向かうコースです。
6. 六部堂コースと六部堂越コースは比較的人気のあるルートです。
7. 畑野川コース：最短距離で山頂を目指すことができます。
8. 引地山コース：他のコースとも接続している多様なルートがあります。

これら多様な登山コースは、初心者から上級者まで幅広い登山者に対応しており、それぞれの好みに合わせた楽しみ方ができるようになっています。

結論

皿ヶ嶺は、その美しい自然景観と充実した登山ルートによって、多くの人々に愛される場所です。標高の高さと冬の積雪がもたらすスキー場もあり、季節ごとに異なる表情を見せてくれる印象的な山です。訪れるたびに新たな発見がある皿ヶ嶺で、ぜひ自然を満喫してください。

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