益田兼弘

益田兼弘について

益田兼弘（ました かねひろ）は、1942年7月27日生まれの日本の元陸上自衛官です。最終階級は陸将で、東部方面総監を務めました。防衛大学校本科第9期を卒業しています。

人物

熊本県出身で、実父は陸軍大学校を首席で卒業した益田兼利です。益田兼利も陸上自衛官で、東部方面総監在任中に三島事件に関わることとなりました。

益田兼弘は、実父である益田兼利と同じく、親子二代で師団長と方面総監を歴任しました。益田家は、石見国（現在の島根県西部）の有力豪族であり、歴代当主には「兼」の字が通字として用いられていますが、益田兼弘と直接的な関連性はありません。

略歴

1965年、陸上自衛隊に入隊。その後、以下の役職を歴任しました。

1976年1月：3等陸佐
1980年1月：2等陸佐、第4特科連隊第3大隊長
1984年1月：1等陸佐
1985年8月8日：陸上自衛隊幹部学校研究員
1986年8月1日：陸上幕僚監部防衛部防衛課業務計画班長
1988年3月16日：第1特科連隊長兼駒門駐屯地司令
1989年6月29日：陸上幕僚監部人事部人事計画課長
1990年7月9日：陸将補に昇任
1991年7月1日：東部方面総監部幕僚副長
1993年7月1日：陸上幕僚監部装備部長
1995年6月30日：陸将に昇任、第23代 第2師団長に就任
1997年7月1日：第29代 東部方面総監に就任
1999年12月10日：陸上自衛隊を退官

退官後は、綜合警備保障株式会社（ALSOK）に顧問として入社し、その後、以下の役職を歴任しました。

2000年6月：綜合警備保障株式会社取締役
2001年6月：綜合警備保障株式会社常務取締役
2002年6月：綜合警備保障株式会社代表取締役 上席常務執行役員
2006年6月：綜警常駐警備（現・ALSOK常駐警備）株式会社代表取締役社長
2007年4月：綜合警備保障株式会社取締役（非常勤）（2008年6月退任）

2013年11月、秋の叙勲にて瑞宝中綬章を受章しました。

栄典

瑞宝中綬章 - 2013年11月3日

参考文献

杉原裕介・杉原剛介『三島由紀夫と自衛隊 秘められた友情と信頼』（並木書房、1997年）ISBN 4-89063-087-2

関連項目

三島由紀夫
森田必勝

外部リンク

ALSOK常駐警備株式会社
陸軍人事名簿 - ウェイバックマシン（2003年2月16日アーカイブ分）

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