盛厚王

盛厚王（もりひろおう）について

盛厚王、または東久邇盛厚（ひがしくにもりひろ）は、1916年5月6日に生まれ、1969年2月1日に死去した日本の旧皇族です。彼は照宮成子内親王の配偶者で、大日本帝国陸軍において少佐の階級を持っていました。盛厚王は東久邇宮稔彦王の第一王子であり、明治天皇の孫にあたります。

生い立ちと教育

盛厚王は東京で生まれ育ち、学習院を卒業後、陸軍士官学校予科に進学しました。1937年6月に陸軍士官学校を無事に卒業し、同年8月に陸軍砲兵少尉に任命されました。彼は野戦重砲第1連隊で勤務を始め、1939年にはノモンハン事件に従軍しました。しかし、戦況が厳しくなったために、戦場を離れることになりました。

軍人としての経歴

1943年10月、彼は昭和天皇の第一皇女である照宮成子内親王と結婚しました。その後彼は陸軍砲工学校および陸軍大学校を卒業し、第36軍の情報参謀に任命されましたが、終戦を迎えました。

その後の1946年に東京大学を一般受験生として受験するが、残念ながら不合格となりました。当時の話題の一つとして注目を浴びました。皇籍から離脱する前の身位は王であり、敬称は「殿下」とされました。

皇籍離脱と民間生活

盛厚王は1947年10月14日に皇籍を離脱し、「東久邇盛厚」と名乗るようになりました。この行動によって、彼は公職追放に遭いましたが、以降は一般の身分として生活を営むこととなります。東京大学経済学部で3年間聴講生として学び、民間生活に適応していきました。後に北海道炭礦汽船社長室で勤務し、帝都高速度交通営団の監事としても活動しました。また、1959年には日本狆クラブの会長に就任しました。

家族

盛厚王は成子内親王との間に5人の子供を持ちました。子供は3男2女で、それぞれにおいて様々な人生を歩んでいます。また、彼は2回目の結婚をし、寺尾佳子との間に2人の男の子をもうけました。

死去と栄典

1969年に54歳で肺癌のため死去しました。彼の功績に対して、1937年8月に勲一等旭日桐花大綬章、1940年4月に功四級金鵄勲章、同年8月に紀元二千六百年祝典記念章を受章していました。

盛厚王の人生は、彼が旧皇族として過ごした時代から民間人としての新たな道を選んだ過程において、多くの人々に影響を与え続けています。彼の家族や子孫たちがその名を後に引き継ぎ、彼の遺産を大切にしています。

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