相模原駅

JR相模原駅：相模原市の玄関口

JR横浜線の相模原駅は、神奈川県相模原市中央区相模原に位置し、駅番号はJH 27です。東神奈川駅からの系統や横浜駅を経由して根岸線に直通する列車、そして快速列車も停車する重要な駅となっています。

歴史と変遷

相模原駅の起源は、1941年まで遡ります。相模原軍都計画の中核駅として建設され、同年4月5日に開業しました。同年4月29日には、周辺町村の合併により高座郡相模原町（現在の相模原市）が誕生し、相模原駅は町の玄関口として重要な役割を担うようになりました。当時、小田原急行鉄道（現小田急電鉄）にも「相模原駅」が存在していましたが、JR相模原駅の開業に伴い「小田急相模原駅」と改称されました。そのため、地元ではJR相模原駅と呼ばれることも少なくありません。

駅周辺の開発が本格的に進んだのは1960年代後半以降です。人口増加に伴い、駅前に商店や金融機関が進出し、地域経済の中心地として発展していきました。しかし、相模原市全体で見ると中心駅という位置づけではなく、商業集積は小田急相模大野駅周辺が最も盛んです。

開業当初は南口のみの設置でしたが、北側は在日米軍相模総合補給廠（旧相模陸軍造兵廠）の敷地と接しており、利用が制限されていました。1990年代になって一部の利用が可能になり、1996年の駅舎橋上化の際に北口が開設されました。その後も、自動改札機の導入（1994年）、駅舎改築（1996年）、快速停車駅の追加（1998年）、Suica導入（2001年）、業務委託化（2018年）、スマートホームドア導入（2023年）など、利用者の利便性向上のための改良が継続的に行われています。

駅構造と設備

相模原駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。南北自由通路と橋上駅舎が整備され、バリアフリーにも配慮した設計となっています。JR東日本ステーションサービスが駅管理を受託しており、みどりの窓口、自動券売機、自動改札機、自動精算機、指定席券売機などの設備が整っています。橋上駅舎化以前は木造平屋建ての駅舎でしたが、現在の駅舎は近代的なデザインとなっています。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は約27,199人です。1975年度以降の乗車人員データは、神奈川県県勢要覧などで確認できます。

駅周辺

相模原駅周辺には、商業施設、金融機関、公共機関などが集中しています。南口には、駅ビル「セレオ相模原」、スーパーマーケット、銀行、郵便局などが立地し、生活利便性が高いエリアとなっています。また、さがみ夢大通りや国道16号線へのアクセスも良好です。北口周辺には、在日米軍相模総合補給廠、相模原スポーツ・レクリエーションパーク、病院などが立地しています。

南北両口にはバスターミナルがあり、神奈中バスや京王バスなどの路線バスが発着しています。南口バスターミナルは、橋上駅舎改築と同時に整備され、現在の施設となりました。北口バスターミナルも同様に、橋上駅舎改築と同時に供用開始されています。

将来展望

小田急多摩線が唐木田駅から相模原駅を経由して上溝駅まで延伸する計画があります。この計画が実現すれば、相模原駅の利便性はさらに向上し、地域の発展に大きく貢献すると期待されています。

隣の駅

町田駅
橋本駅
* 矢部駅

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