真田宝物館

真田宝物館

真田宝物館は、長野県長野市松代町にある市立博物館で、真田氏の歴史と文化を伝える貴重な文化財を収蔵・展示しています。真田公園内に位置し、周辺には旧真田邸や文武学校などの史跡も点在しており、歴史散策を楽しむことができます。

概要

1966年（昭和41年）、真田家12代当主である真田幸治氏が、家に伝わる大名道具などを松代町（当時）に寄贈したことを契機に、真田宝物館は誕生しました。同年、松代町は長野市と合併し、寄贈された文化財は長野市に引き継がれました。1969年（昭和44年）、旧長野県松代高等学校の跡地を活用して開館し、現在に至ります。収蔵品は、真田家から譲り受けた武具、刀剣、調度品、絵画、古文書など多岐にわたり、特に古文書の数は約5万点にも及ぶ膨大な量です。

沿革

1966年（昭和41年）: 真田家12代当主・真田幸治氏が真田家の文化財を松代町に寄贈。同年の10月16日、松代町が長野市と合併し、文化財は長野市に引き継がれました。
1968年（昭和43年）3月1日: 長野県松代高等学校が、松代町松代殿町から松代町西条へ移転。
1969年（昭和44年）6月12日: 松代高校の旧校舎を利用して真田宝物館が開館。真田家から引き継いだ貴重な文化財を収蔵・展示を開始しました。
1977年（昭和52年）10月2日: 新館が増築され、展示スペースが拡充されました。

展示

真田宝物館は、新館と旧館に分かれており、それぞれの展示室でテーマに沿った展示が行われています。

新館
第一展示室: 真田家の歴史に関する展示と、武具を展示。

旧館
第二展示室: 大名道具（表道具）を展示。
第三展示室: 大名道具（奥道具）を展示。
第四展示室: 特別企画展やテーマ展示など、様々な企画が開催されます。

営業情報

開館時間: 9:00〜17:00
休館日: 火曜日（祝日の場合は開館）
燻蒸期間: 年に数回、燻蒸作業のため休館する期間があります。
入館料:
一般: 600円
小・中学生: 100円
松代文化施設等管理事務所が管理する他の施設との共通券も販売されています。

交通アクセス

公共交通機関: JR・長野電鉄長野駅からアルピコ交通（川中島バス）30・48系統に乗車し、「松代駅」バス停で下車。
自動車: 上信越自動車道長野ICから約10分。

周辺施設

真田宝物館の周辺には、歴史的な建造物や文化施設が点在しており、あわせて訪れるのがおすすめです。

旧真田邸
文武学校
池田満寿夫美術館
旧松代駅
長野松代総合病院
象山神社・象山記念館

脚注

参考文献

『信州の博物館』 朝日新聞長野支局、1983年
『長野県の博物館』 長野県教育委員会、1989年

外部リンク

真田宝物館 - 長野市教育委員会 松代文化施設等管理事務所
* 真田宝物館について - 長野市教育委員会文化財課

真田宝物館は、真田氏の歴史と文化を深く知ることができる貴重な場所です。ぜひ一度訪れてみてください。

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