矢本 (東松島市)

矢本の概要

矢本（やもと）は、宮城県東松島市の地域で、旧桃生郡矢本町や鷹来村、矢本村の一部から形成されています。2018年のデータによると、人口は15,873人を記録しており、航空自衛隊第4航空団第11飛行隊（ブルーインパルス）の本拠地としても知られています。

地理

矢本は北側に小松、東側に大曲、西側には牛網、南側は石巻湾に面しており、地域の政治と経済の中心地として機能しています。地区の南部には航空自衛隊松島基地が存在し、西部には広がる水田があります。主要な集落はJR仙石線の矢本駅から東矢本駅にかけて並び、国道45号線沿いにも発展しています。

東松島市役所は矢本の中に矢本東地区と矢本西地区を設けており、それぞれの地区には対応する小学校（矢本東小学校と矢本西小学校）があります。

小字

矢本にはいくつかの小字が存在し、2022年の時点で以下のような名称が記録されています:

• - 赤松、穴尻、板取、 一本杉、 大溜、 大林、 笠松、 上河戸、 上沢目、 など

また、2023年4月時点で消滅した小字には、道地下や沼下、大待井などが含まれています。

歴史

矢本の一帯は古代には牡鹿郡に属していたと考えられています。矢本横穴墓群は、旭山丘陵に存在し、南北に約2キロメートルにわたって広がるが特徴で、古代の須恵器や鉄製品、人骨、玉類が出土しています。これにより、矢本横穴古墳群は訪問者の注目を集めています。

中世には深谷保に属し、長江氏の支配にありました。また、気仙道や金華山道に沿った新田村としての歴史も持ち、宿場町としても栄えました。現在のJR矢本駅の南側には矢本宿が位置しておりました。

振り返ると、1662年の大規模な検地により町が整理され、1666年には用水が完成し、村の田畑が著しく発展しました。これは地域の経済に大きな影響を与えました。

沿革

1662年 - 検地が実施される
1666年 - 用水完成
1689年 - 松尾芭蕉が矢本を訪問
1889年 - 矢本村が鷹来村と合併し新たな村が形成
1940年 - 鷹来村が町制施行
1978年 - 矢本町立矢本小学校が東矢本小学校に名称変更
* 2005年 - 東松島市として合併

矢本という名称の由来は、源義経にまつわる伝説から派生していると考えられています。彼が育てていた鷹がこの地に住み着き、名称が変遷したとされています。

交通

矢本はJR仙石線（矢本駅、東矢本駅、鹿妻駅）と複数の道路（国道45号、宮城県道）を通じてアクセスが可能です。また、三陸沿岸道路に隣接します。

施設

地域内には航空自衛隊松島基地、複数の学校、学校、公共施設（行政庁、地区センターなど）が配置されています。

祭り・イベント

毎年、松島基地で開催される航空祭や、夏に行われる東松島夏まつりは重要な地域イベントです。

まとめ

矢本は自然や歴史が交差する地域であり、様々な魅力を持っています。地元の文化やイベントに参加することで、地域の一員としての理解が深まるでしょう。

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