石川一政

石川一政（いしかわ かずまさ）

石川一政は、戦国時代に松平氏に仕えた武将です。松平氏の重臣である石川清兼の次男として生まれました。ただし、庶子であったため、兄とは別に家を興したとされています。弟には、徳川家康の重臣として知られる石川家成がいます。

生涯

一政は、松平広忠に仕え、三河国碧海郡木戸を領しました。広忠の没後間もない天文18年（1549年）7月、安城合戦において、織田信秀の軍勢と小川で激戦を繰り広げ、壮絶な戦死を遂げました。この合戦は、松平氏（後の徳川氏）の勢力拡大にとって重要な局面であり、一政の死は、松平家にとって大きな痛手となりました。

一政の死後、その子孫は松平氏（徳川氏）に引き続き仕え、江戸時代には江戸幕府の旗本として活躍しました。このことからも、一政の功績と家柄の重要性が窺えます。

人物像

石川一政は、戦国時代の動乱期にあって、主君のために命を懸けて戦った忠義の武将でした。安城合戦での戦死は、彼の武勇と忠誠心を物語るエピソードとして後世に語り継がれています。また、庶子でありながらも家を興し、子孫が幕府旗本として繁栄したことは、彼の才覚を示すものと言えるでしょう。

参考文献

石川玄 編『浄土真宗と三河石川』愛知石川会、1935年。
『寛政重修諸家譜』 3巻、高柳光寿（監修）、続群書類従完成会、1964年。ISBN 978-4-7971-0207-9。

これらの文献は、石川一政の生涯や家系に関する詳細な情報を提供しています。特に『寛政重修諸家譜』は、江戸時代の武士の家系を網羅的にまとめたものであり、石川一政の子孫についても詳しく記述されています。

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